はじめに 私は自分の思うままにポツポツとステンドグラスを創り続けてきました。 パネル作品を中心に、テーブルランプやランプシェードを主に手がけてきましが、 思い続 けて来たことは、それだけで美しいガラス素材を活かした作品を作ることです。 ステンドグラスは光の芸術であり、時間の芸術です。素材そのものが美しいこの仕事は 時々刻々と変化する光しだいで、作り手の力など遠く及ばない至上の輝きを作品にもた らしてくれるのです。まさに光が織りなす視覚的環境音楽というにふさわしいものだと 感 じるのです。 私は自分自身の生き方の証明としてステンドグラス作りに携わってきましたが、当たり 前のこととはいえ自分の好きなことだけをやり続けるということは、少なからぬ困難を 覚悟しなければならないことでした。 いまでは、私の作品が生活空間の中で自然の光をたっぷり含んで豊かに光輝き、それ が人々の心をしばし癒すことができればと願うばかりです 今後は新たな作品も含め、制作風景なども公開していくつもりです。 ステンドグラスに少しでも関心のある方々にとって参考になれば幸いです。 小口研治 |