2021年5月1日 スターライトの記憶(2) |
スターライトランプシェードを作る きっかけは前ページで触れましたが 今までにかなりの数を作りました。 形も大小様々ですが現在は1サイズ 1シルエットに落ち着きました。 この写真は私の 「小口研治ステンドグラス作品集」 美術出版社刊、の 巻頭を飾った1枚 です、それだけこの造形には何か 魅力を感じていたのです。 |
このスターライトランプシェードを新築中の家に、と注文をいただき制作したもので 希望として、このライトの下で食事ができる明るさが欲しいとの事、これは本来は無理 ですが、下方向のガラスを光の透過するガラスにして何とかご希望に沿うことができた のです、サイズもモデルを作って現場で合わせ決定しました。 |
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趣味の良い琉球畳のお部屋に そっと置かれたスターライト。 |
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鎌倉手織絨毯 様、店内 |
ガラス工芸としてのステンドグラス作品の制作においては、その作品を彩るであろうガラスの選択で すべてが決まると言っても過言ではありません。このランプシェードも作者の意図を現すとしたなら せいぜい、渾身の力と気力を込めてガラスを選ぶ事くらいなのでしょう。 |
小口研治ステンドグラス展 塩尻にて |
2021年4月29日 スターライトの記憶(1) |
このスターライトは松本民芸家具の 故池田三四郎氏が1960年代に アメリカのボストンを訪れた際、 アンティークショップで見かけて それを苦労の末手に入れたもので 長らく松本民芸家具のショールーム に展示してあったものです。 ※ 池田三四郎著 「民芸遍歴」郷土出版社刊より |
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池田氏が持ち帰ったスターライトは 真鍮の板でガラスを巻き、各ポイントを 点付けで止めた西洋(中東)アンティーク などで見かける技法です。その形を写し ステンドグラス技法で仕上げた第一作目の スターライトランプシェードです。 |
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ガラスはごくありふれたキャセドラルグラス | |
30年を経た今もまったく変わりなく 生活空間を彩っています。 |