2016年9月8日〜9日 鋸岳 |
鋸岳に出かけました、同行した友人からは白州から登山地図にはルートが示されていない八丁尾根を経るコースを提案されましたが ガイド山行が重なっている時期でハードなルートは勘弁していただき甲斐駒ケ岳を越えました。林道より針の穴のような鹿窓が見えます。 |
今年の山はどうも雨に祟られ良い記憶がありません。 好天予報で出かけた鋸岳も駒津峰で一瞬の晴れ間を 見ましたが、歩き始めると再び雨です。 |
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この時期、間の悪いことに南アルプス林道バス 仙流荘始発が8:00と遅く、北沢峠の登り始めが 9:00となってしまいましたが、順調に甲斐駒ケ岳 を越え、登山道下に六合目小屋が見えてきたときは ほっとしました。 |
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整備された石室小屋は10名ほど収容可能な 避難小屋、本日は我ら3名の貸し切り小屋と なり快適な一夜を過ごすことができました。 |
9月9日雲海に浮かぶ中央アルプスと右奥に御嶽山、今日は期待できそうです。 |
昨夜の宴会の余韻が残るも5:30出発 遠く鋸岳のピークがそそり立っています。 |
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三ツ頭分岐、登山地図にはないルート ですが標識はしっかりと整備されています。 |
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同行した友人によれば烏帽子岳から 八丁尾根を経るコースもしっかりとした 踏み後があり、一部ロープを用意すれば 良いルートとの事。 |
中ノ川乗越からのルート。 | |
足場の悪いガレをひたすら登ります。 | |
まずは第二高点着。 シンボルの剣が突き刺さっています。 |
ぐるり360°眺望絶佳、ガスも今日は上がって来ません。右は鋸岳ピーク。 |
雲海の先に浮かぶ北アルプスの峰々。 |
第二高点から北へ進むと大ギャップとなり通行不能となる、ルートはピークから南西稜上を下る(ピーク下方に赤布あり) が、明瞭な踏み後とナイフリッジに誘われて進んでみる。案の定大ギャップは下降不能(ロープ長が足らず) ※ 第二高点から先、大ギャップは通過できません、ルンゼの下降も落石が多く大変危険です。 |
大ギャップをストレートに下降するのは無理ですが 左下のルンぜが何とかなりそうとみて偵察も含め ロープが届くのを確認して下降を試みる。 |
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懸垂2ピッチ目の段差をクリア | |
逆層の岩の上の石が何ともいやらしく 足を置くたびに滑り落ちて行きます。 |
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支点を求めトラバース後2ピッチで ガレた沢に下降しました。 |
切り立った断崖の大ギャップ、ルンゼにはハーケンを打った支点2か所ありましたが数十年前の古いもので朽ちていました。 |
足を乗せただけで雪崩のように落ちて行く ガレ沢にうんざりして、ここは素直に本来の ルートに戻ることにします、こんな時にGPSが 役にたつのです。 |
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大ギャップから落ち込むガレ沢に本来のルートを 合わせると鹿窓に通じるルンゼの登り口となります。 |
鹿窓直下の登り | |
林道から見える針の穴、これが実物の大きさ 鎖があり登山道となっています。 |
鹿窓に着きました。 |
鹿窓通過 | |
鋸岳の頂上へ最後の登り |
鋸岳山頂(第一高点) |
戸台川への下降点角兵衛沢のコルへ | |
角兵衛沢のコル ここから長〜い下りが始まります。 |
角兵衛沢の下降ルートの上部 |
ズルズルと落ちて行く足場、これ以上 の悪路は知りません。 |
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戸台川河床に下りました。 一言!言うなら「やったー」 |
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渡渉のおまけ付き。 |
2時間を越える河原歩き、車をデポした ゲートに着きました。もう辺りは真っ暗です お疲れ様でした。 |
2016年9月1日〜3日 西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳 |
西穂山荘前のテント場です。 好天の予報もあり夕方までにテント場は 色とりどりのテントで埋まりました。 |
日没直前オレンジ色に染まる空とオオシラビソのシルエット。 |
湧きあがったガスは上昇せず 稜線を流れ落ちる滝雲と言われる現象、好天の兆しです。朝日が当たりはじめた焼岳と奥は乗鞍岳。 |
西穂山荘から丸山を経て1時間30分ほど、 最初の岩場を登ると独標に着きました。 大人数のツアー登山はここまでです。 |
西穂高岳独標から目指すジャンダルムと奥穂高岳です。 |
西穂高岳山頂 空身、サンダル履きで登って来た外国の方。 |
奥穂高岳から右へ吊り尾根が続き前穂高岳へ、穏やかな登山日和です。 |
西穂高岳から先は北アルプスでも屈指の 難ルートと言われ、クサリやルートの印しも 最低限のものしかありません。先行する パーティーも慎重に下降します。 |
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天狗岩山頂 遠く槍ヶ岳の穂先が顔を出しています。 |
逆層のスラブに長いクサリがかかっています。 | |
ジャンダルム山頂、天使のメタルアートの飾りが 迎えてくれました、何代目なのか以前のデザインと 違うものです。 |
ジャンダルム山頂から馬の背〜奥穂高岳へのルートです。 |
馬の背の登り、以外と登りやすい岩場ですが 高度感は満点、奥穂は近い! |
12時10分奥穂高岳着、西穂山荘から7時間40分の行程でした。余り早く降りても飲み過ぎそうなので山頂でゆっくり時間を取り景色を堪能しました。 |
今日、目一杯稜線歩きを楽しまれた皆さまと乾杯! |