2012年
7月2日
ランプシェードのページで紹介した、スターライトです。
シェードとして制作しましたが、低い位置に置いても良い雰囲気の光です。
ものを扱えば時には破損することもあります。ステンドグラスは修理、修復が可能な
工芸品として多くの名品が世界中に残されています。
修理のために戻ってきたスターライト。
電球を替える窓の一片の蝶番が外れてガラスも一枚割れていました。
ここからは職人仕事です。
まずは、破損部分を分解して細部をチェック。
蝶番の補強修理とガラスを替え、着色して修理完了です
。
破損は残念なことですが、戻ってきたスターライトはとてもよく使われていました。
色々な場所に置いて楽しんでいただいた様子が分かり、制作者としては嬉しいかぎりです。
2012年
5月28日
花のステンドグラスのページで紹介した、「ヒマラヤの白い罌粟の窓」1996年に制作した作品です。
今年のはじめ頃、お客様から修理の依頼がありました。
ステンドラスの歴史は修理と共に在った、と言っても過言ではありません。
数百年の時間を経て、いまだ美しく輝くヨーロッパをはじめ、各地に残るステンドグラスは
修理と修復の歴史でもあるのです。
ガラスの破損 13枚、破損部分全体に歪みがあり、ほぼ半分近くを分解して、新たなガラスで組み直しです。
割れたガラスを取りはずしました。
取り外したガラスには補強のためのパテが詰め込まれすでに硬化しています、昔は防水の意味もありました。
しっかり付着したパテを削り取りクリーニングします。
大事に保存しておいた型紙をもとに、残しておいたガラスをカットして組みなおします。
カットしたガラスを鉛線で組み込みました。
元どうりガラスと鉛線の間にパテを詰め、補強バーを取り付け、着色メッキして修理完成です。
再びこのような事のない様願って、元の居場所に戻しました。
歴史あるステンドグラスの場合、古いガラスを接着して残す、修復も行われています。