小口研治の気まぐれガラス日記    ステンドグラスパネル制作記
 工房から見た北アルプスです。     2012年11月20日 我が工房から見た北アルプスです。

   左の山の一番高いのが奥穂高岳、右へ涸沢岳、北穂高岳と続き

   手前の山、右が大滝山で、奥穂高岳の手前が徳本峠辺りになります。

   お天気が良いとつい山に見とれてしまいますが、

   ステンドグラスの制作中なのです。
 デザイン画を描きます。     12月納入予定の作品の制作です。

    花をモティーフにしました。
 デザインができましたが制作途中で細部は変わります。     水芭蕉、オグルマ(黄)、マンサク(ピンク)、カラーの花を

    参考にしたデザインです。
                        ステンドグラスで一番重要なガラスの選択です。

                  今回の作品のメイングラス、黄とグリーンはアメリカのフリモン社製

                  ゴールドピンクはフランスのサンゴーバン社製でで発色していて

                  最も高価なフルアンティークグラスです。

     手吹きのフルアンティークグラス、一枚のガラスでも厚みが均一ではありません。

     ガラスには歪んでいる部分がありカットには細心の注意が必要です。
                  ゴールドピンク、金で発色した最も高価なガラスです。           手吹きのアンティークグラス、一枚でもこれだけ厚みが違います。
 ただ今制作中!ガラスのカット、      ガラスの選択が決まれば、ガラスのカットです。
一枚のガラスの中でも、濃淡を使い分けカットして行きます。   デザインとガラスの選択が終われば仕事はもう後半、あとは職人さんにおまかせ(私ですが)です。
一枚のガラスの濃淡を使い分けます。   デザインとガラスの選択が終われば仕事は後半。
                                              工房前の柿の実が青空に映えます。        
 工房前の柿が青空に映えます。        
 ガラスが切れました、これからバランスを見て切り直しします。    花のステンドグラスのガラスが切れました。

   これから全体のバランスを見て、納得するまで

   ガラスを切り直します。
                 
                    
ガラスが切れたらステンドグラスを組み上げる鉛線を作ります、

                   
この圧廷機は旧西ドイツ製でとても良く出来ていて、ドイツの物づくり文化の奥深さを感じます。

                        鉛のインゴットには0.2%ほどアンチモンを加え扱いやすくしています。


 
 ステンドグラスを組む鉛線を制作しています。  
   ステンドグラスを鉛線で組む行程です。           自作した 愛用の組立道具たち
 ステンドグラスの組立工程です。  自作の組立用道具、愛用してます。
      
 こんな感じで組んで行きます。     こんな感じで組んでいきます。

    ガラスを可能な限り正確にカットすることが大事です。
 組みあがり、半田付け工程です。   ステンドグラスの左半分が組み上がり半田付けの工程です。

 半田は63%、 強度と腐食防止のためにジョイントだけでなく

 全面流します。

                          花のステンドグラスの制作工程公開   花のステンドグラス、右半分がほぼ組みあがりました。

 右端の最後の一枚をピタリと決めます。





 今回使用した鉛線、12〜4mmです。

制作工程、鉛線12〜4mm
 鉛線とガラスの間にパテをていねいに両面詰め込み、

 パネルとしての強度はこの工程で完成します。
  不要なパテを取り去りきれいになったら、着色メッキの工程です。
 鉛線とガラスの間にパテを詰める工程  着色メッキの工程
 風待つガガイモの種      遠望する北アルプスはもうまっ白に雪化粧しています。

     庭の陽だまりでガガイモの種がきれいな綿毛を開いて

     風を待っていました。
 花のステンドグラスパネルの完成です     花のステンドグラスパネルの完成です。

    ステンドグラスは建物の開口部に納まり自然光をたっぷり含んだときが

    「花のステンドグラスの窓」の完成と私は考えています。

   四ッ花文の窓、完成は近いです。
          

             
    
ステンドグラス制作過程を公開します。        ただ今、制作中!    つづく!