気まぐれガラス日記21 気まぐれガラス日記21  2020年2月16日  ランプシェードのレストア

 刻印1991、11     1991年11月制作のランプシェードです。
  保存を目的にしていたので劣化は見当たり
  ませんが、29年の月日が経ているでクリーニング
  をして再生します。
 電装の取り外し    電装は全て取り外し。
 クリーニング    汚れなど洗い流します。
   黒い線は鉛の桟です、硫酸銅で着色(メッキ)を施してあります、室内で使用する限りでは
腐食することはありません、表面は蜜蝋を主に配合したワックスで仕上げます。
 ワックス仕上げ              蜜蝋のワックス仕上げ
 タップの切り直し    タップの切り直し。
 ループ穴あけ    クサリで吊り上げるループの交換、
ループのタップ切り    コードを止めるビス穴のタップ切り。
ループのセット     ループの部分の加工と固定、これで
  回って外れることはないのです。
クサリの摩耗    約6kgのランプシェードを30年間使用した
  クサリです。微妙に摩耗(塗装の剥がれ)が
  あります、クサリの耐久性には問題ありませんが
  空気の流れなどでわずかに動いているのです。
  上の画像のようにコードを固定する理由として
  動くことによりループなどの角でコードの
  被覆との干渉を防ぐ目的があります。同時に、
  何かの衝撃時にモーガルソケットの接続部が
  外れないようにする、といった意味があります。
 セットミス    これは一例ですが、3灯のモーガルソケットが
  外れ、そのまま電球を回した結果、コードの被覆が
  破れ巻き付いたのです。
  ランプシェードは何と言っても人様の頭の
  上に施工するため、細心の注意が必要なのです。

   クリーニングして本体は制作時点に戻りました。電装、ループ、クサリなど新しい物に交換、
お客様の希望にもよりますが、モーガルソケットの口金サイズを変更して3灯仕様に、LEDの
昼光色60w相当×3灯で乳白色のガラスにはクールな光源になりました。
 再生済         3灯仕様
 刻印を加えます   「2020.2」の刻印を加えました。
  スタートです、あと30年は問題ありません。

                                                         気まぐれガラス日記21 気まぐれガラス日記21  2019年9月11日  ランプシェード再生

  白いガラスのランプシェード          白いガラスのランプシェードです。
        このランプシェードは1991年に制作した
        もので何と28年の歳月を経ています。
   当時、形やサイズを検討するために
   作って保存してあったものですが、

        気になる部分があり再生をしました。
      
 1991年制作刻印        このくらい大型のランプシェードとなると
  最上部の金属のキャップは肉厚の鋳造製の
  物を使用しますが、初期のもので薄い真鍮の
  しかもレース模様のもので、長い年月の使用
  に不安があり改善することにしました。
キャップを外す       まず、キャップを外して。
キャップの腐食対策       裏側に半田を盛り腐食対策です。
再溶着        溶着して元に戻します。
補強プレート製作        さらに補強するためにプレートを作りました。
 補強完了        プレートを溶接して補強は完了、
  電気パーツもLED電球のサイズ
  に合わせて全て新しい物に変えました。
 クリーニング        ステンドグラスは室内で使用する限り
  劣化することはありません、丁寧にキチンと
  作られていればの話ですが。鉛の色も
  経年変化で良い風合いになっています。
  かるくクリーニングをして再生終了です。
 2019年8月再生刻印        再生した証として、1991年の刻印と共に
  2019.8を追加しました、ここからこの
  ランプシェードの歴史が再び始まるのです。

                       気まぐれガラス日記21 気まぐれガラス日記21  2 019年6月30日   ガラス素材

 ランバーツ    最新入荷したガラス素材と、久しぶりに

  引っ張り出したガラスです、たまには

  確認しないとどんなガラスがあったのか

  忘れてしまいます。使用するガラスが

  頭の中にない事にはデザインは出来

  ないのです。

  ランバーツ社(ドイツ)のアンティークグラス

  ハーフサイズで色の流れが理想的な一枚が

  手に入りました。
 ランバーツアンティークグラス    同じくランバーツ、これは元板サイズ

  手吹きアンティークグラスの最高峰。

  この2枚で作品が3点出来る?イメージ

  は持っています。
ランバーツアンティーク     ランバーツ、アンティークグラス

  なかなか出番が来ないガラスですが

  カットせずいつまでも手元に置いて

  眺めていたい一枚。
アンティークグラスグラデーション     ランバーツのアンティークグラス

  このまま壁面にはめ込んで見たい!

  そんな気にさせるオシャレなガラス

  です。
 ホワイトのバリゲイト    かって、フィッシャー社が作っていて

  ランバーツ社が復刻したガラスです。

  私の作品に多く使用しています。
 フリモント    フリモント社のアンティークグラス

  アメリカで作られています、微妙な

  透明感が気に入っています。
オセアナ    オセアナ社、独特な模様が特徴的です、

  モトルと言うそうですが、小型のランプに

  最適な一枚。
ブルズアイ    ブルズアイ社のオパールセントグラス

  和紙を連想させる乳白色に金の文様

  どう使うか!悩みは尽きません。
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