2021年 新作に向けて |
2020年は終始コロナコロナで思いもよらない 1年となりました。今年になっても先が見えない状況 は現在も変わりません。 山のガイド仕事はバス移動のツアーが無くなり壊滅的 です。私は一昨年でスキーインストラクターの仕事は 卒業しましたが、大型バスで移動し、修学旅行を兼ね、 数百人の移動をともなうこの時期のスキー教室はほぼ 中止の状況で、これも気になるところです。 巣籠状態の一年を過ごし、今までできなかったガラスの 仕事に集中する環境だけは嫌というほど整っています。 さあ!何を創ろう。 |
それにしても、雪のシーズンともなれば ソワソワして仕事どころではなかったのに 今年は、モチベーションが上がることなく なんと、昨年チューンナップしてラップした ままのスキー板が寂しそうです。 |
今年はいくつか新作を同時に制作し始めました、新しい形のランプシェードのガラスカット。 |
陶器で制作したランプシェードの台に シェードを合わせています。 この作品は20年前にガラスをカットしたまま 中断していました、技術的にどこまでやるか? 壁に突き当たった結果ですが、少し時間を 置くと以外と解決します。 20年は長すぎですが、また違う景色が見えて くるかも知れません。 |
山の仕事の事情やキルンの修理などで中断していたヒュージンググラス、8年ぶりに再開しました。シリコンの本型はすべてオリジナル。 |
粘土で本型を造り石膏型を取ります、型にヒュージングしたガラスを鋳込みますが、1回の焼きで型が割れてしまうと悲しい。 |
金継です。陶器のランプシェード台を制作する 都合、どうしてもやらなくてはならず、器の 金継も始めました、繕った後、漆と金で仕上げ ます。 |
2020年12月4日 アンティークグラスのランプシェード制作 |
アンティークグラスのランプシェード制作のガラス素材です。 アメリカ シアトルのフリモント社で作られたマルチカラー スぺックル66cm×55cm。このガラスは吹きガラス作家 Jim Flanagan氏が一枚一枚丁寧にハンドメイドした極めて 貴重な一枚で当然価格も高価になります。 今までランプシェードを作り続けて来ましたがフルにアンティーク グラスを使用してシェード制作は初めてです。15年も前に 手に入れて眺めていましたが、個性が強くステンドグラスパネル には出番がありませんでした。この1枚のサイズに合わせた デザインでランプシェードに仕立てます。貴重な1枚です、 通常切り捨てるガラスのミミ(端)もそのままシェードの1段目 に残しました。 |
デザインしたシェードのサイズギリギリの ガラス素材、カットのミスは許されません。 |
手吹きガラスの厄介な点、ガラスの厚みが均等ではないのです、1mmの所もあれば6mmの 部分まあります、厚すぎると鉛の桟に入りません。極端に薄いと使えないのです。高価なのに! |
手間がかかりますがガラスピース全数を 厚みを均一にするビベルド処理することに なりました。結果的には鉛桟での組み上げ がスムーズなり正確な作品に仕上がります。 |
カットした全ガラスピースを並べ 色合わせ、これは好みでOK。 |
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1段目の平組16枚 |
1段目曲げ | |
外側の半田を流しオリジナルブロンズキャップ を溶着します。外側の半田は流しながら余分な 半田を残さないようするとキレイに仕上がります。 |
内側の半田、頭頂部4、5段は外側と同じく 可能な限り薄く、3段目やや厚く、1,2段目 はかなり半田を厚く流します、これは下段の 強度のためです。 |
マルチカラーのランプシェードの完成です。 最近のおしゃれな生活空間には、このくらい 鮮やかな色合いがあるとより楽しいのでは と思っています。 |