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2025年11月16日 ロンデルパネル修正補強 |
| 今年2月に制作したロンデルパネルG、5ヵ月ほどして異変が?何か歪んでいるように見える、しかしロンデルの形状からしてそんなふうに 見えるのかと気に止めずにいましたが、異常高温が続いた夏をすぎると歪みが明らかになり修正しました。 そもそも、完成時点で補強が必要な事は十分認識はしていましたが、私は補強を表側(室内側)に入れる主義なのでロンデルの場合表側には 凸が当然あり裏側補強となります。とりあえずは自分のコレクションなので横位置の仮設置ならまあ良いかと開口部に仮施工しました。 問題のたわみは黄色枠の✖部分が15mmほど盛り上がり、その引っ張りで赤〇部分が8mmほど跳ね上がった状態でした。 |
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| この問題ははじめから適切な補強対策を施せば何もなかった出来事ですがちょっと興味が沸いてきたので掘り下げてみました。 下の画像は145Φのアートロンデルと100Φのロンデルです、右は側面から見たものでケイムの入る部分の角度に違いがあります。 |
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アートロンデルはケイムの部分に平面があり重量は垂直下方へ、 100Φロンデルは角度に沿ってケイムを巻く都合ケイムの芯に 角度がついてしまい図のような重量の方向になると推測しました。 このケイムを巻く時の角度の問題は分かっていて角度調整など しながら組めば解決できそうですが? |
| たわみの修正はケイムとガラスの間のパテをナイフで切り離す作業を両面施し全体を少しづつ下げて平面に戻すのです。 この作業で気づいたのですが、力の掛かった部分のケイムにこの夏の高温でやわらかくなったパテがオーバーフロー状態で わずかですが流れ出ていたことです、この夏開口部の直射日光さらされた温度は70℃~80℃、ステンドグラス内部でパテが 固まる数年間どのように重量がどの部分掛かっているのかビジュアルで確認できた良い経験でした。 |
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| 修正後は通常工程でパテを詰めなおしメッキ着色、洗浄して終了 |
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補強は真鍮材を加工。 |
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位置決め |
| 縦施工で必須の縦補強も加えて補強終了 |
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縦施工裏側 |
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補強完成 |
| ギリだいじょうぶ!が大丈夫でなかった一例です。注文制作で施工後なら洒落にならん! |
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2025年2月16日 ロンデルパネルG制作 |
| ロンデルのパネル制作です、ロンデルパーツ54枚、パネルサイズW655×H1457mm ロンデル素材はハンドメイドの為、色、サイズも一枚々微妙に異なります、あらかじめ配置の位置を決め印を付けて置きます。 |
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ロンデル素材のサイズを写し ケイムの部分を抜き型紙を作る。 |
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ガラスカット、ブラック以外の グレーは全てアンティークを選択。 |
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ガラスカット終了後ロンデルを ケイムで巻いてから組み上げ行程へ。 |
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ガラスカットの正確さがこの辺りで 実感できるのです。 |
| ロンデル パネル組み終了→半田流し行程へ。 |
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| ハンドメイドのロンデルは素材の厚み(高さ)が一枚々違いそのままでは裏面の作業が困難なのです。 |
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突き出たロンデルの頭の部分を 掘り下げた台の制作。 |
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建築用のスタイロフォームを 利用して位置を写しカットします。 |
| 裏面作業台完成、ロンデルパネルの為のひと手間です。 |
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2024年7月11日 山のグラスパネル制作 |
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山のグラスパネル制作です。 先ずは在庫のガラスを思い浮かべながら 縮小サイズの原画を描きます。 |
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原画を拡大して原寸の図を、 これで型紙を作りガラスをカットします。 サイズは取り付け開口部に対して 上下左右2mm差し引いた寸法にします。 ※組み上げ後の原寸図です。 |
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ケイムの芯をを抜いた型紙は 最終的なサイズに係わる重要な 作業で毎回チェックしています。 |
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芯抜きは市販の鋏がありますが 私の「鉛圧廷機」のコマには合わない ので使い物になりません、 そこでカッターの刃を利用して自作 しています。左の二つがコパホイル用 とケイム用です。 |
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何より、自作の二枚刃のカッターは 複雑で角ばったラインを切るのに 最適なのです。 |
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ケイムは外径12mmから4mmまで コマを変えながら各サイズに圧廷します。 |
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ガラスカット終了 今回は同時にペイント焼き付けの 作業も行いました。 |
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デザイン的に角を協調する意図から ケイム組みにはいわゆる大工さんの 加工でいう留めを多様しました。 |
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組み立ての行程 |
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細かい留めの部分は半田 を流しやすいよう仮止めします。 |
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細かいパーツはコパホイル組みも 併用して組み込みました。 |
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組み立終了してパテ詰めの行程 気温の上昇でパテが柔らかくなりすぎ 閉口しました。 |
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パネルの完成です。 ※正式に撮影後「山のステンドグラス」の ページに公開致します。 |
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