ステンドグラスのナイフを作る! |
ステンドグラスの組立用のナイフを作りました。まずは完成品です。 私がステンドグラスグラスに出会った当時は、まだ専用の道具を扱っている会社はありませんしでした。後に見かけた物も 使い勝手が今一つで自作する事になりました。自分の使い方に合わせてサイズや重さ、形状を自由にする事ができます 現在はたぶんプロが使っても使いやすい市販のものが販売されていて自作する事も無いのですが…。 長さ.145mm 重さ.145g なんと偶然の一致 (笑い) |
ステンドグラスのガラスパーツが切 りそろうと鉛桟での組み立ての行程になります。 鉛桟を切り、ガラスを叩 いて詰め、釘で仮止め、この一連の作業でこのナイフを多用します。 普通の包丁で作るので昔はナイフと言わずに包丁と言っていました。 「そこ、ちょっと包丁あてて」なんて、プロっぽい感じがしたもんです。 |
ステンドグラスナイフで鉛桟を切る。 | ガラスを組むときに叩いて詰めます、鉛なので割れません。 | ガラスの仮止めに釘を打ちます。 |
包丁は普通に市販されているものです。半田付けで酸を使うので素材はステンレス、これは必須です。 写真の柄はプラスチックですが、熔かした鉛を鋳込みますので、木柄がよいです。 作りたいサイズにカットします。その気になれば、切 り落とした部分でもう一つ作ることが出来ます。 |
手の大きさや握りやすさを考慮して木柄をカットします。 | はがきの厚み程度の紙を、鉛を鋳込む空間を残して木柄に巻き付けます。 |
銅線でしっかり止めますが、上の段は空間がつぶれないように。 | 万力にセット完了。 |
鉛の鋳込みです。 |
あまり重くならないように適当な量で調整。 | 鉛が固まって冷えたら紙を外します。 |
ナイフの木柄に鉛がうまく流れました。 | 持ちやすいように木工用のボンドで包帯を巻き付けます。 |
ステンドグラスケイムナイフの完成です。どちらかと言うと切ると言うより、組立に使いよい形に仕上げました。 |
ナイフ色々です。始めは上から2番目のシルエットですが、刃も研ぎながら使っていると下の刃のように減って来ます。 左下のナイフは包丁を切った半分の刃で作ったものです。軽くて組立には使いやすい道具になりました。 |
ナイフを作る! 終わり |
道具考 半田ゴテ |
ステンドグラス制作のための道具 半田ゴテです。 ステンドグラスを組み上げるためにハンダの役割は重要に なります、ガラスとガラスを銅や鉛でつないでゆく行程で 構造の強度ときれいな仕上がりはハンダで決まります。 半田ゴテはもちろん既製品で、種類もいろいろあります。 向かって左から、150W、200W、150w、100W、80W 発熱体の消耗などを修理をしながら使っています。 |
下の写真は半田ゴテのコテ先です、素材は熱伝導率の高い銅製。 向かって左から、発熱部が斜めに出ている150w、主に真ちゅうの面にハンダを流す時に使います、コテ先が短いので早くハンダを熔かせますが 熱のコントロール面で鉛組には使いません。隣は200Wのストレートに16mmΦの銅丸棒を90°に曲げたものです。真ん中は150w、13mmΦ銅丸棒を 曲げたコテ先、共に鉛面にハンダを流す時に使用しますが、少し長い位が温度が安定して作業がしやすいように思います。右は100W、9mmΦ、コパホイルの ハンダに使います、コテ先の形状はその都度必要に応じて作ることになります。一番右は特殊な部分の配線用です。 銅のコテ先は熱による酸化で部分的に どんどん融けて行きます、鉛のH型に合わせて熱が伝わるように、銅丸の中心を少し高くして削り、常にコテ先の面を平均に保つようにしています、 ステンドグラスのハンダはコテ先の管理と作業スピードのコントロールで決まります。 |
コテ先色々。 用途に合わせてさまざままな形に作ります、 常にコテ先を整えていると意外と消耗する ものです。 |
コテ先集合! |