2014年6月12日、14日 新穂高~上高地 (学校登山の下見) |
予報通りの雨、上高地の登山口から急登を登る 途中でオオカメノキと雨の雫がお出迎えです。 |
6月12日上高地から西穂山荘を歩きました。 14日予定の学校登山の下見のため様子見山行です。 6月、里はともかく2000m以上の日陰斜面には多くの 残雪が残っています。 |
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この時期は 新穂高ロープウエイを利用して西穂高岳を 目指す登山者が圧倒的多数で、トレースやステップが 付けられていますが上高地側からの登山者はまだ少なく トレースもありませんでした。 写真の登りは夏道から外れた尾根ルートです、赤布に 導かれて登りましたが途中で雪が切れて最後は稜線まで 藪漕ぎとなりました。 |
上高地登山口から登りはじめこれから急登になる辺りに 雨に濡れたキレイな木の実のようなものを見かけました。 |
帰りには雨も上がりもう一度見ましたが、花ではないし実の時期でもありません、なんでしょうね~。 |
これは、ブナの葉の表にできる「ブナハアカゲタマフシ」という虫こぶでタマバエの幼虫が中にいます。 虫こぶは虫えいとも言いますが寄生した虫が出す刺激に反応し植物の一部が異常成長してできるもので、 見た通り表面は淡紅色の柔らかな綿状の毛で被われて、新緑に生える美しい色をしています。 やがて幼虫が羽化すると虫こぶは地上に落下します。 |
花の盛り上がりが美しいミヤマシキミ。 | |
林床にひっそりと咲く清楚な白い花は ツルシキミ。 |
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ギンリョウソウのたまご。 |
アズサの木の新葉、梓川の語源となったと言われています、はっきりした葉脈と葉柄部のピンクが特徴です。 ミズメザクラとも言われ切るとサロメチールのような香りがします。 |
こちらは14日下見の本番、新穂高ロープウエイ側の 残雪に覆われた登山道です、ステップが有り登るのには 問題有りません。 |
西穂山荘の残雪、梅雨の一休みで 快適な下見登山となりました。7月の 本番も良い天気に恵まれて皆さんに 山を大好きになって帰っていただきたい と願っています。 |
2014年6月02日 二ツ山 (1826m) |
6月に入ったばかりなのに真夏並みの気温、 涼風を期待して裏山に出かけました。 1800mの稜線歩きはお天気も良く快適です。 鉢伏山荘の駐車場(有料500円)から鉢伏山頂 手前の分岐を左方向へ。 |
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背の低い笹原にはニホンシカのけもの道が 山全体に見られます。昔はみごとなお花畑が 見られたようですが、今では鹿に食べられて しまい笹と毒草の草原です。 |
二ツ山には何か所か鹿の沼田場(イノシシやシカなどの動物が、体表に付いているダニなど の寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所のこと。) がありますが、沼田場に咲いていたクリンソウの蕾です、鹿の体で種が運ばれたのでしょうか?毎年咲くところを見ると鹿の好物ではないようです。 |
振り返れば前二ツ山と奥が鉢伏山 |
普段はあまり気にとめないカラマツの葉、 よくみるとなかなか美しい色と形をしています。 |
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この草原に多いレンゲツツジの蕾、 毒があり鹿の食害にあいません。 |
孤高の橅。周辺には余り見かけないブナの木、似たような植生の美ヶ原台上が遠望できます。 |
2014年5月19日 美ヶ原 |
庭の岩から今年もイワタバコの葉が顔を出しました。 艶のあるしわしわが特徴です。 |
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本来は高山帯に咲くチングルマ。 長い年月をかけて里に下したのでしょうか、 ちなみにこの株は普通の市販品です。 |
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お馴染みのクロユリ、やはり花の匂いは独特の 香りを放っています、これも普通の市販株。 本来咲くべき場所はまだ雪の下です。 こんな花を見ていたら山の様子を見に行きたく なり、急いで支度をして美ヶ原に出かけました。 |
三城牧場から百曲がりコースを登ります。 途中の小さな沢に架かった見事な石橋、 私が所属する、 NPO法人信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ のメンバーの手になる登山道整備の仕事です。 |
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赤が目を引くカエデの新芽が開いてきました。 |
晴天の美ヶ原台上、景色を楽しめる「アルプス展望コース」から王ヶ鼻へ。 |
王ヶ鼻から気持ち悪い名前の「二人の小道」経由で三城牧場の戻りました。今年は楽しみにしていたカラマツの雌花は少なくて大文字岩の所で数個見かけただけでした。 |