2015年3月05日 裏山BCスキーつづき |
あまりの好天気につられて2月27日の裏山BCスキーのつづきに出かけました。前回の偵察ではは予想どうり稜線から 北東側斜面を降れば林道に抜けられました。一時期、塩尻周辺から遠望できるオープンバーンをめざし、鉢伏山や鉢盛山を 滑りましたがコストパホーマンスの面からはあまり快適ではありませんでした、鉢盛山も良さそうな斜面が見られますが、 長すぎる林道のハイクアップで行きつけず諦めた事があります。今回はやぶはら高原スキー場のリフトを利用して1680m 地点からハイクアップ開始です。3月1日辺りから雪とみぞれの天気でしたのでパフパフバウダーを期待して出かけました。 |
やぶはら高原の雪です、春になり雨やみぞれが降り 雪面に出来る文様で朝の気温で表面は凍っています。 この時点でいや~な予感。 |
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未知の雪山ルートにはGPSが役に立ちます。 前回のログと今日のルートをインストール済み。 それにしてもすでにサポートが終了した機種、 ようやく使いこなせるようになりました。 |
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ゲレンデトップから奥峰に稜線を辿ります。 なんと!先行のトレースがありました、スノーシュー でかなりの大人数のようです、スノーボーダーか なにかのツアーのようです。 |
素晴らしいお天気、快晴の空、中央アルプス、さらにその奥に南アルプスの山なみが遠望できました。 |
2月27日に林道からハイクアップした地点1780m着。御嶽山です、昨年9月27日に噴火して多くの犠牲者が出て今も6名の行方が 分かっていません、今も上がっている噴煙が美しくも悲しい風景に感じます、犠牲になられた方々にはご冥福をお祈りするばかりです。 |
目的地点1848m、最高の晴天、最高のバーンに辿りつきました、所要時間は2時間、ドロップインです。 登りながら薄々は感じていましたが、ここまで登ってもパウダーにはならずバリバリのクラストのままです。 |
雪面はガリガリのクラストで中はパウダー、ファットの板も大して役に立たない雪質です。 |
何とかターンはするものの快適とは程遠く、高度を下げてもさらに悪くなります。 |
こういう時はもうキッパリと諦めて斜滑降+キックターンで高度を 下げるのみ、むりして怪我なんかしたらどうにもなりません。 しかし、安全圏に出たと思った林道は日陰のさらに悪い雪質で 最悪でした、滑りにならない雪も存在するのです。 今日は素晴らしい斜面が広がっていることを確認しただけで満足です 裏山BCスキーおしまい。 |
2015年2月27日 裏山BCスキー(1) |
スキー場に滑りに行かなくなって久しいが、今年の冬はインストラクタ―に引っ張り出され慣れない汗をかきました。 小学生から高校生までが少しづつ上手に滑れるようになって「めっちゃ楽しい~!」なんて声を聴くとイントラ冥利に尽きますが 一日ハの字で滑るのも楽ではありません慣れないと股間にきます。管理された場内をリフトに乗って滑っている限りは 最低限の安全は確保されますが、本来の大自然を滑る機能を備えたスキー装備は不満を漏らします。数年前、研修で 白馬のスキー場を訪れて目にした光景にビックリでした、昔はコース外に出たものならパトロールにこっぴどく叱られて 「二度と来るな!」と始末書ものでした。最近はもうどこのコース外もシュプールで埋め尽くされています。外人客の増加も 拍車がかかっているかもしれません。コース外を管理区域外、自己責任として解放した所をも多くなり良い方向と感じています。 |
時間の空いた週末、依然から狙っていた スキーの滑れそうな自然の斜面を探しに 出かけました。 |
目指すは麓から遠望できるオープンバーン、昔から見た記憶の無い光景です、考えられるのは、樹木を伐採した後と仮定すると当然 切り出した木を運びだす林道が必ずあるはずです、場所は木曽の国有林、素晴らしい林道が導いてくれました。 |
さすがは木曽の国有林良く管理されていました。 防火帯のように切られた唐松の林です、檜の植林も 行われていました。パウダー滑降も期待が持てます。 |
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オープンバーンに成長した岳樺の間を ハイクアップします、朝方降った新雪が 2~30cm標高を上げるにつれ積雪も 深くなってきました。 |
以前には記憶になかった「はげ山」の正体です、植林された 唐松が枯れています、そう思って周辺の林を見ると成長が弱々しく 幹が細いままです。防火帯のように切られた跡もその対策なのかも 知れません。 |
稜線には雪庇が張出し里山とは思えない見事な景色です。 |
ハイクアップ開始から2時間35分 1750mの稜線着、歩き始めは雪降りで 行ける所までと決めていましたが 青空の出迎えは想定していませんでした。 |
「山頂café」…。稜線鞍部から少し登って1786mの小ピークにて休憩後、予定どうり13:00滑降開始。 |
雪庇の稜線を少し降ればお目当てのオープンバーン思った以上の上質なパウダーです。 |
至福の時!お弁当にお茶、あとはガソリン代のみで腹いっぱいの満足感。 |
どう見ても久々の降雪、ハイクアップの途中シュート状の地形で雪崩のデブリを通過しました、新雪が40cmも降れば林道は 危険地帯となります、幸い程よい急斜面の雪の状態は安定していて楽しい雪遊びが出来ました。 |
日が当たり雪が締まって油断すると板が引っ掛かります、まさかこんなパウダーならファットの板にすれば良かった…。 |
リカバリーして日当たり斜面を通過、美味しいパウダーももう少しです。 |
林道に出れば裏山パウダーの終了点。 | |
林道を快適に飛ばして駐車スペースまで。 |
裏山パウダーの終了です、田村まゆみガイド兼カメラマンお疲れ様でした。後は家に帰ってビールだァ~。 ちなみに、やはり!とガックリでしたがしっかりハイクアップとシュプールが残されていました、思うことは同じか! 登り返し無し、帰りは快適林道の楽々ルートでした、このルートは峰伝いに辿り今回の林道に抜けられそうな 地形を確認しました。 つづきます。 |
2009年2月23日 唐松沢BC |
今年はバックカントリースキーの事故が異常に多い年です。報道を見る限りではベテランの遭難も多い。 登山のための1ツールとしての山スキーの時代から、滑りを目的として登り、滑るバックカントリースキー その魅力はとても言葉で表現できないくらい素晴らしいが、のめり込めば危険も大きい。一時期ルンゼ滑降に 夢中になった時期もありましたが最近はバフバフのパウダーがあれば十分満足です。安全の保障された BCスキーなど存在しません、その魅力的な空間に立ち向かうのであれば現在考えられる 万全の準備と 装備で大自然を楽しんでいただきたいと願っています。 冬の空いた時間に古い写真のを引っ張り出してみました、その一部を紹介します。 |
唐松沢の最低鞍部からドロップ、滑り出しの急斜面 恐怖心を振り払うように飛び込みます。 |
稜線からストンと落ちるシュートを抜けると広々とした斜面に出てややほっとする場面。 |
Dルンゼとの出会い付近、広い唐松沢は底に向かい何処までも続いています。 |
風で飛ばされて結晶が砕けた雪はスキー場などに積もった雪と異なりあくまで細かいパウダースノー、バフバフです。 |
途中、滝を巻いて林道に出ればあとは二股の発電所までハイウエイを快適に 飛ばして終了です。 |
2015年1月~2月 スキーインストラクタ― |
今年の冬は珍しくスキーインストラクタ―のお声がかかり慣れない仕事に汗をかきました。 木曽方面や志賀高原などのスキー場などで、お客様は小学生のスキー教室から高校生の修学旅行まで 様々です、400名を超える修学旅行もあり、ゼロから教えてリフトに乗り何とか楽しく滑れるようにしてしまう のです、各地から40名を超えるインストラクタ―が集まり腕が試されます。 |
木曽やぶはら高原スキー場 | |
お天気が良ければ頂上へ、 立ケ峰(1689m) |
志賀高原、雪質は最高のハイシーズン。 |
九州からの修学旅行の皆様、目いっぱい雪の感触を楽しんでいただきました。 |