山岳ガイドの山日記 山岳ガイド小口研治 田村まゆみ山岳ガイドの山日記ステンドグラス作家の山日記         2015年4月7日  春の訪れ、工房の庭

   信州塩尻もめっきり春らしくなり温かい気温と陽射しで一斉に芽吹いてきました。工房の庭にもいつもの場所に見慣れた形の

新芽が顔を出してきました。岩の隙間からはイワタバコの皺くちゃな葉が鮮やかです。冬の間に少し盛り土をしたせいか元気です。


いかにも美味しそうです、山菜として利用できるそうですが…繁殖力が弱いようで食す気にはなりません。
 イワタバコ
 チングルマ   チングルマ

  最近は高山植物も普通に園芸種として

  市販されていてビックリする事があります、

  盗掘は問題ですがバイオ技術などの進歩

  のなせる業でしょうか。庭でチングルマの

  芽吹きが見られるとは思いませんでした。

 クロユリ   クロユリ
   カタクリも二株顏を出しました、だれが植えたか分かりませんが増えもせず、減りもせず。
 カタクリ
   春の色スイセン。ステンドグラスのデザインでは線が重要な要素でこのような自然界の造形をヒントにします。
 スイセン
 ギョウギャニンニク   ギョウジャニンニク
 ギョウギャニンニク畑   強いニンニクの様な香りが特徴の山菜です。

  少しづつ増えているような気もしますがまが

  味わうというほどの量にはなりません。
 雪とカタクリ   4月8日 朝起きて見ると窓のそとは銀世界、

        冬に逆戻りしていました。
   
 雪帽子のイワタバコ   イワタバコも雪の帽子をかぶり寒そうです。

  この時期「花冷え」と呼ばれるように寒気が

  入るとせっかくの春景色は冬景色へ、

  畑仕事では油断できない時期なのです。

                     山岳ガイドの山日記 山岳ガイド小口研治 田村まゆみ山岳ガイドの山日記ステンドグラス作家の山日記  2015年3月29日  お客様 ・ オナガ

   我が工房の庭にお客様です。名前の由来となった長い尾羽と黒にも見える濃紺の頭が特徴のオナガです。

カラスの仲間で警戒心が強いようです、ここ数年、冬の時期少々のおすそ分けにメジロやヒヨドリがきて好物の

甘い果物をついばんでいました、オナガはよく目にはしていましたがおすそ分けに飛来するのは初めてです。
 ステンドグラス オナガ
 ステンドグラス 山日記   体長35cm余りで中型、背中から尾にかけての

  パステルブルーが美しい鳥です。
   雪深い地方では餌の少ない寒中に鳥獣のために食べ物を巣穴近くや通り道に置く「寒施行」という風習があるそうです。

それに習ったわけではありませんが、多少のふれ合いは「同じ環境で生きてるんだ〜」と実感させていただく一時です。


それにしても、食欲バクバク、群れるし、(-"-) …。 メジロくんのも残してね〜。
 ステンドグラス 山日記40

                      山岳ガイドの山日記山岳ガイド小口研治 田村まゆみ山岳ガイドの山日記ステンドグラス作家の山日記  2015年3月26日 鍋倉山BCスキー

 ステンドグラス作家の休日   今年の冬はスキー計画はしたものの予定と

  天候がかみ合わず、そうこうしている内にもう

  春の気配です。天気予報では寒気が南下して

  24〜25日と雪の予報でした、最後のパウダー

  を期待して鍋倉山を訪れました。

  26日からドピカーンの予報で、快晴の中

  登山口の温井集落からハイクアップ開始です。

  
 鍋倉山バックカントリースキー   前日の降雪はせいぜい10cm程度、しかも

  強い日差しで水分たっぷりのベタ雪でちょっと

  ガックリです、それでも雪の感触を確かめながら

  いつもの休憩ポイントの山小屋前、今シーズンは

  雪の量がハンパないです、二階建ての小屋は

  まだかなり埋まっています。

  
ブナの稜線へ   小屋から正面の支尾根に取り付き、稜線直下

  の急斜面の登り、この辺で20cm程度の沈み。
   稜線から見下ろす田茂木池、水温む春を予感させる風景です。
 田茂木池
 ブナ尾根を山頂へ   稜線に登れば穏やかな傾斜のブナ林を辿り

  快適なハイクアップを楽しみます。
   頂上直下、ブナの成木と自然がつくったハーフパイプ、青い空に霧氷が満開の花のようです。
 山頂直下のブナ尾根
 頂上直下   もうすぐ山頂着、運動不足の体に良い刺激です。
 鍋倉山山頂   快晴無風の穏やかな鍋倉山山頂(1289m)

  広い山頂では360°の展望が楽しめました。
  十分すぎるくらいの休憩を取り12:00いよいよスキー開始。

関田峠に連なる尾根には見ごたえのある雪庇が大きく張り出しています、稜線の先はもう新潟県妙高市新井辺りでしょうか。
 ドロップイン
 パウダーです。   雪面に落ちた霧氷がややうるさい感じですが

  予想外のパウダーが残っていました。
   当初の予想どうり、ど真ん中の大当たり!ノートラックパウダーです。
 パウダースノー
 ブナ林のスキー   支尾根から北斜面には40cm程度の

  新雪の浮遊感を楽しめました。
   昨年も滑ったお気に入りのライン、ファーストトラックパウダーは気分最高!
 パウダースキーイング
   スキー用具の進化は目を見張る所ですが、最近のファットスキー、新雪、悪雪の楽な事!
 鍋倉山パウダースキー
   鍋倉山の見事なブナの純林、雪を味方にして300年余り生き抜く個体もあるそうです。BCスキーも自然からの贈り物、しばしお借りいたします。
 稜線の雪庇
 black crows corvus     black crows  corvus

    length 175.1/waist 108
   終日、快晴無風!奇跡のパウダーで最高の一日でした、家に帰って鍋倉山に乾杯〜。
 鍋倉山BCスキー
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