山岳ガイド山岳ガイド小口研治 田村まゆみステンドグラス作家の山日記ステンドグラス作家の山日記2山のステンドグラス  2015年4月18〜19日 加賀白山 百四丈滝

  北陸アルパインサービス恒例の「楽しい山旅会」山行、百四丈滝です。今回はパワーが有り余っている若いメンバーが多く

とてもペースに付き合えそうもないので宴会場所確保を名目に田村ガイドと先行しました。きょうはお天気もちそうな予報に

期待して、白山一里野スキー場上部駐車スペースから5:30に出発しました。
 加賀禅定道
  檜倉辺りから遠望する目的ライン、今日の目的地奥長倉避難小屋 がかすかに確認できます。
 美女坂を望む
 しかり場   加賀禅定道である尾添尾根はその由来を物語る

  地名が多い、文字通り檜の巨木が素晴らしい「檜倉」

  から「しかり場」をめざします。昔は修業が足りないと

  叱られたのかしら?
 ウダイカンバの根開け   「しかり場」までの長い登りの途中には見事なブナの純林と

  ウダイカンバの巨木が見られます。樹木の周りの雪が融けた

  根開け、深い所は4m余りもあります。
 大笠山と笈ケ岳   左の白い山が大笠山、中央やや右が笈ケ岳
 尾添尾根   朝、締まった雪の急斜面、アイゼンが

  良く効いていまの所快適な登りです。
マンサク咲く   マンサクの花が開き始めていました、「まず咲く」が語源

  と言われていますが縮れたラーメンような花は愛嬌があり

  ます、昨年見た赤系の花はまだ咲いていないようです。
 サワラの老木   長倉山で見かけたサワラの老木、見事です。
 奥長倉避難小屋   12:12奥長倉避難小屋 着、雪少ないです。

  例年小屋の2階まで雪に埋まっていますが

  今年は1階のドアから出入りできます。
 水作り   小屋 に着いたらきれいな雪を集めてでまず水を作ります、

  今回メンバー9名、明日の分までビール片手に至福の時。
ダンサー田村まゆみ   奥長倉山山頂、美女坂をバックに元ダンサー?の田村ガイド。  
   15:30後発組到着、お疲れ様でした。
 後発組到着
 すき焼き宴会   本日の奥長倉避難小屋宿泊は19名。

  我が「楽しい山旅会」は早速すき焼き

  パーティーに突入!酒の量ハンパない。
   2015年4月19日、北アルプス槍、穂高連峰方向から上がる日の出です、山で見る日の出は何回見てもいいもんです。
 日の出
 出発前   やや雲の広がる朝、風はなく穏やかです。
 下降点   美女坂を登りきれば台上地形を谷側の巨大雪庇を意識

  しながら下降地点まで歩き、いよいよ滝への下降です。

   雪庇の弱点をつき、ガリガリに凍った斜面の下降です。年ににより雪の状態は変わりますが今年はやや急に感じます。
 滝へ下降
 ドロップイン   スキーを担ぎ上げたメンバーの

  ドロップイン!
 スキー滑降   決まってます。
モンスターの斜面    長い斜面の下降にうんざりする頃

  ようやくモンスターが顔を出しました。
   2015年の百四丈滝巨大モンスター。毎年形はちがいますが早い雪解けで縁が大きく口を開けた格好になりました。
 百四丈滝2015年
 百四丈滝 滝壺       滝壺を覗き込みます、まさに奈落の底です。

    今年は底が見えました、13:00頃日が出て

    いれば虹が架かるはずですが…。


                                 
 Photo K.Morita
   滝を見上げる位置、空が青ければ映えるのですが残念ながら雲が厚くなってきたようです。
 百四丈滝下から
   落差90m余り、岩壁は場所によっては10m位ハングしていてこのようなオブジェに成長するようです。
 ハングの岩壁
 滝をバックに   滝をバックに!
 登り返し   十分滝を堪能した後はいよいよ長大な

  登り返しのお楽しみが待っておりました(-"-)
 百四丈滝登り返し終了   登り返し終了。



               Photo K.Morita
  予報通りの雲行きで雨も降りだし、おまけにガスで視界も怪しくなりました、しかり場辺りから雨は本降りの

びしょ濡れ下山で、雪が締まって多少歩きやすかったのが救いでした。一昨年の15時間ラッセルも大変でしたが

この時期山は楽をさせてはくれないようです。皆様お疲れ様でした。
 最後の登り
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