小口研治田村まゆみの山日記d27山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記d27  2022年10月3~4日  涸沢紅葉

    シーズンのツアー登山としては涸沢カール紅葉ツアーが最終となります。今年の夏の天候不順で上高地から
涸沢までの登山道脇の樹々の葉は紅葉する前にすでに落葉して、実った赤い実がやけに目立っています。
まだ紅葉の赤の発色には冷えが足りないようですが、そこはさすが涸沢、それなりに目を楽しませてくれました。
 涸沢紅葉
 涸沢カールテントサイト    涸沢テントサイトの色とりどりの
  ドーム型テント。
 テントサイト200張り    涸沢カールテントサイト
  10月2日はなんとテント1000張り
  との事、本日は200張りくらいです。
 日も暮れてテントに明かりが灯ると大自然の暗闇に美しい夜景が浮かび上がるのです。
 カールテントサイトの夜景
 涸沢小屋と紅葉    まだ、錦秋とは行きませんが
  上部はそれなりに色づいていて
  皆様大満足の様子でした。
 マムシグサの実    花の季節も終わリ赤い実がよく目立ちます。
  マムシグサの実がポロリと落ちた痕が焼き物の
  ような美しさを放っていました。

  皆様お疲れ様でした。

               小口研治田村まゆみの山日記d27山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記d27  2022年9月17~19日   笠ヶ岳

 わさび平小屋    新穂高温泉で槍ヶ岳チームと分かれた
  笠ヶ岳チーム、予想外の進路予想の
  台風14号、影響によっては計画の
  変更も視野に入れつつ入山しました。

  わさび平小屋お馴染み風景、この水槽
  見事に彫り込んであり立派なものです。

  今回、tamtamまゆみはサポートガイド
  として参加しています。
  
 小池新道    左俣林道から小池新道取り付き、
  針葉樹林帯のない小池新道は
  明るく開放的で快適な登山道です。
イタドリヶ原    イタドリヶ原~シシウドヶ原を経て
  初日は鏡平山荘泊。
 鏡池    槍穂の景色が映り込む大人気の
  鏡池、台風のスピードがやや落ちた
  との不確実な情報もあって今のところ
  は穏やかです。
 気になる台風の影響を考慮して予定の笠ヶ岳山荘泊~笠新道コースを、鏡平~笠ヶ岳ピストンに変更です!
 弓折乗越
 弓折岳から大ノマ岳へ    鏡平4時出発
  行程12時間30分
ガンコウランとミネズオウ、色づき始めたウラシマツツジ
 ウラシマツツジ
 抜戸岳稜線    心配していた風も強いとは言え
  通常の稜線のレベルです。
  
 抜戸岳~笠ヶ岳稜線    いよいよ笠ヶ岳が迫って来ました
  眺望も申し分ありません。
 じゃ~ん!10時30分全員登頂、おめでとうございます!
 笠ヶ岳山頂
 鏡平山荘へ戻る    予想に反して台風の影響は
  今のところありません。それでも
  油断は禁物、こんな吹きさらしの
  稜線で強風にさらされるのは
  ごめんです、速やかに鏡平に
  戻りましょう。
  鏡平~笠ヶ岳ピストン12時間30分
  良く歩いていただきありがとうござ
  いました。
  皆様お疲れ様でした。

           tamtamまゆみ

               小口研治田村まゆみの山日記d27山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記d27  2022年9月17~19日  槍ヶ岳

 ヒカリゴケ    押し迫る台風14号の情報に雨風覚悟で
  新穂高温泉~槍平~飛騨沢ルートを
  辿り槍ヶ岳を目指しました。

  今日は槍平小屋泊で時間たっぷりなので
  途中の登山道脇の「ヒカリゴケ」を見るのが
  楽しみです。見逃さないように探しましたが
  しっかりとヒカリゴケの表示板がありました。
  何箇所か見られますが大きい株は2カ所。
  ちなみに、「ヒカリゴケ」は岩のすき間の奥
  暗い場所を好みわずかな光をレンズ状の
  細胞で反射して金緑色(エメラルド色)に
  見えるのだそうです。蛍のように自分で
  発光しているわけではありません。
 滝谷出会い    滝谷出合、増水すると流される橋
  以前、増水で橋が流されていて
  居合わせたガイド仲間で橋を元に
  掛け替え通過した記憶があります。
 ツリバナ    この時期、花も終わり色目に乏しく
  なった景色に鮮やかに映えるツリバナ
  の実、くす玉のように割れ実を飛ばし
  ますが残った実が垂れ下がり一見
  花のようです。
飛騨沢登り   灌木帯を抜け開けた背後には
  弓折岳から笠ヶ岳に至る稜線が
  姿を現しました。
 嵐の前の絶景か?今回別働の笠ヶ岳チームは台風に備え鏡平~笠ヶ岳のピストン12時間30分の強行軍です。
 笠ヶ岳稜線
 飛騨乗越    飛騨乗越着、
  ガスに覆われた穂先が一瞬
  姿を現しました。
 穂先へ梯子    槍ヶ岳穂先へ!
  先ずは最初の梯子の登り、
  高度感満点。
 槍ヶ岳山頂、全員登頂です。
 槍ヶ岳山頂全員登頂
 坊主の岩小屋    翌早朝4時下山開始
  夜半から山荘を揺さぶるほどの
  強風にヤバイな~と思いつつ
  強風の中ヘッドランプの光を
  頼りに下山開始、いつものように
  殺生まで降りれば風も弱まり
  ホットします。
  坊主の岩小屋から振り返れば
  槍のシルエットと山荘の光が
  幻想的です。
 グリーンバンド    最近の正確な天気予報の情報は
  皆様承知していましたので、
  穂先へは登れないかも?
  姿は見れないかも?
  とややモチベーションは下がって
  いましたが蓋を開けてみれば
  こんなもんです、山はともかく
  来てみなければ分かりません。
  ガスに覆われ最後まで姿が見え
  ないと槍ヶ岳じゃなくて
  「きただけ(北岳)」なんだよね~!
 青空!ピンクに焼け始めた雲、槍ヶ岳からのプレゼントをいただきました。
 ピンクに焼けた雲
 皆さま、お疲れ様でした。

                 小口研治田村まゆみの山日記d27山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記d27  2022年9月11日   鉢盛山

 鉢盛山ゲート案内版    鉢盛山は塩尻市の隣りの朝日村が
  登山口となっています。登山する日の
  1週間前に入山許可の申請が必要です。
  詳しくは朝日村のHPで。
  
 朝日村図書館     事前に申し込んでおくと当日ゲートの
  鍵が図書館の玄関に用意されています。
  扉は手動で開けられます。
ゲートの鍵の入ったボックス    ボックスに申し込み者指定の封筒
  入りのゲートの鍵が入っています
鉢盛山登山案内版    ゲートからの林道を12km辿る!
  超ガタガタ道を40分耐える事に
  なります。
ゲートの通過   施錠ゲートを開け林道へ。
登山口    災害のため林道が崩落してしまい
  本来の登山道から手前に新道が
  付け替えられています。この先に
  10台ほど止められる駐車場あり。
  
鉢盛山避難小屋    避難小屋も整備されています。
 鉢盛山山頂    鉢盛山山頂2447m
  山頂には方位盤が設置されて
  いますが眺望は望めません。
 山頂標識    眺望のきかない方位盤の上には
  山頂標識がドンと置かれていました。
展望台    山頂から踏み跡を辿ると麓からも
  見られる電波反射盤のある場所が
  開けた展望台となっていて御嶽山、
  乗鞍岳、穂高の峰々が展望出来ます、
  あいにく雲に覆われていてしばらく
  待ちましたが雲は取れず残念ですが
  下山しました。
キノコ    登山道脇で目に留まった小さな
  キノコ、ポツポツと可愛い姿が
  印象的でした。
無事下山    無事下山!
  コンパクトで変化のある里山を
  楽しんだひと時でしたが、タイヤが
  パンクするのではと思うくらいの
  林道を40分耐えるのは登山とは
  別の覚悟が必要です。

                  小口研治田村まゆみの山日記d27山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記d27  2022年9月5日   白馬八方

 八方尾根木道コース    8月に予定されていた学習登山、
  コロナの影響で延期になり9月に
  実施されました。ガイド2名で生徒さん
  120人、ここは先生方の連携に
  頼る他ありません。
  木道コースを辿れば残雪が遅くまで
  残っていた辺りは高山植物もまだ
  咲いています。
 
 タカネバラの実    八方池の稜線にはタカネバラの
  鮮やかな赤い実が沢山生っています。
  ハマナスに似ていて食べられそうです
  が…、野ばらの実には弱い毒性がある
  との事です。
第三ケルン    八方池に着きましたが一面ガス!
  写真撮影のためしばらく待機です。
  その後ややガスが薄くなったので
  池に移動して記念写真撮影。
  
 稜線で見たバッタ    第三ケルンで待機中、動物のウンチを
  バッタが一生懸命に食べていました。
  ウンチには動物の毛や骨が混じっている
  ので、たぶんキツネかテンのものです。
  それにしても喰らい付くといった感じです
  バッタにとっては良質なプロテインなので
  しょうか?
 ガスの中の下山    期待していた予報に反して尾根を
  覆ったガスは晴れることなく下山と
  なりました。
 アルペンラインリフト下り    最後はアルペンラインのリフトで
  兎平へ、植物に足の先が届くくらい
  下げてあリ、しかも下りです、
  冬のリフトとはまったく趣きが違い
  自然が体感出来るひと時です。
  兎平で昼食とリラックスタイムをはさみ
  ゴンドラで下山、無事終了しました。
  
  皆様お疲れ様でした。
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