2023年4月22日 ランプシェード制作 |
ウロボロスのガラスでランプシェードの制作です。 ティファニーグラスをお手本に素晴らしいガラスを製造していたウロボロス社は2016年に廃業となり 現在は一部をヤカゲニー社が引き継いでいるようです。環境問題も含めここ20年余りでかなりの数の アートグラスを製造していたガラス工房が廃業となりステンドグラスの未来に暗い影を落としています。 |
ランプシェードの頭頂部のキャップの 制作です。仕上がりをきれいにする ために、キャップとガラスの間にケイムを 溶着します。 |
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キャップに直接でも問題ないのですが ケイムを使った方が作業がスムーズで 仕上がりもきれいです。 |
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ガラスをカットしながら組み上げて 行きますが型は使わずサイズの目安 となるゲージを使います。 |
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頭部一段目、仕上げは内、外側共 まったく同じです。 |
はんだの仕上がりは全体のクオリティ に大きく影響します、ここは拘りどころ なのです。 |
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はんだのコテ先は酸化によって 使うほどに融けて行きます、使う部分 に合わせて銅丸棒をカットしてその場で 対象に合わせて作ります。 |
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これは100w用のコテ先、 他150w、200wも同じく 対象の形状に合わせます。 |
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自分で決めた作品のクオリティ これに命をかけるのです。 |
ついでに。 拘って制作した作品をお客様に届ける事、 これが問題なのです。一つ々サイズの 異なるランプシェードを入れる段ボール、 大きめの段ボール箱を数種作り置きますが 毎回ほぼオリジナルサイズに作り変えて います。ランプシェードの周りに5~7cmの 空間を作り万が一の衝撃に備えます。 |
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ランプシェード3点のパッキグ終了。 無事お客様の元へ! ありがとうございました。 |
2023年4月1日 フリモントのガラス |
お問い合わせいただきましたフリモントの在庫ガラスです、以前撮影した画像なのでの多少使ったものもあるかも? |
2023年1月10日 ロンデルパネル制作 |
ロンデルのパネル制作です。 ステンドグラスの歴史から言うと、 まだ、板ガラスを作る技術が発明 される以前、吹きガラスで丸い円盤状 のガラスを作りそれをつなぎ合わせて 明かり取りの窓に入れた。 ザックリ言うとそんなもんです。 |
ヨーロッパにはまだ現存していてベネチアにはまだ多数のロンデルの窓が見られるそうです。 以前ロンデルの窓を注文いただいた事がありますがロンデルの予算が得られずロンデル風の デザインになった事もありました。 |
まずは机上でのデザインです。クラシックスタイルのレイアウトにはせず、円盤状の厚紙をバラバラと 撒いたイメージで、テーブルにきれいに並べたお皿をテーブルクロスを引き抜いた時の微妙にずれた感じ。 |
結果、現物では、ケイムの太さとブルーのガラスのスペースを考慮してデザイン画より ロンデルを4枚減らしたレイアウトです。 ロンデルは一枚々手作りで微妙にサイズが違いますので個々の位置は固定。 |
ガラスをカットする型紙はケイムの芯の部分を 抜きますが、すき間の無いように組むために 二枚刃のカッターを調整します。カット専用の ハサミもいくつか持っていますが、私の作る ケイムの芯とは微妙に合わず自作のカッター を使っています。 |
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型紙を作ります。 | |
ケイムの芯の部分を抜きました。 |
今回の作品に使用したブルーのアンティークグラスです、手吹きのためガラスの厚さがまちまちです。 透明ガラスにブルーのガラスを被せるフラッシュなど様々です。 |
ガラスをケイムに差し込む高さは 4mm、左の2枚は4.5mmなので 削らないと入りません、逆に右の ガラスは2mmで薄すぎて使えない レベルです。 |
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ロンデルはH13mmでこれまた 厄介なのです。 |
無事ガラスカット終了 | |
パネルの裏側仕上げの行程では ロンデルが出っ張っているため あらかじめ台を作っておきます。 |
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ガラスを組む前に全てのロンデルに ケイムを巻いてしまいます。 |
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この状態締め上げカット、 ピタリと巻く事が出来ました。 |
パネルの組み上げる行程です、 ガラスを正確にカットしてピタリと 組み上がった時、分かっていても 気分最高なのです。 |
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全面はんだを流して片面終了。 |
ニュークラシックスタイル・ 完成! |