2015年5月9日 木彫ランプベースの制作 |
ステンドグラスランプのベース(台)を木素材で作りました。過去真ちゅうやブロンズを素材に創りましたが 金属の加工は時間がかかり、とくにブロンズともなると行程、費用ともかかり、もともと量産向きでなかなか 思うような仕事にはなりませんでした。偶然いただいた古材の厚板が思った以上の良い質感を醸しだします。 |
加工とは言え、一般家庭にある程度の道具で 正確な加工はできません、雰囲気で勝負です。 |
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まずは、40mm厚の欅(ケヤキ)板からの木取り。 北陸の古民家だ使われていたものですが、用途は 不明です。 |
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古材にはひび、割れが入っていて埋めたり 接着したり何でも有りの作業です。 |
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ミニランプ台の完成です、ランプと連結部分の 丸い木は槐(エンジュ)の輪切りを利用しました。 |
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こちらは、楡(ニレ)の古木から彫りだした台の完成、 根に近い部分で木目は凄い様相です、欠けや鬆(す) が入っていたりしてカタチのするまで余分な作業の 連続で非効率の極みです。 |
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木彫台とランプの連結部は真ちゅうを選びました、 このランプの光源は2灯にするため強度が必要と なります。 |
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真ちゅうに銅版を合わせます。 | |
ランプと台を合わせた時ガタが出ないように ピタリ合うよう調整してロウ付けをします。 |
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真ちゅうと合わせた銅板に鉛のケイムを巻き ガラスが入る部分が整いました。 |
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2灯のランプベースの完成です。 |
完成ランプはこちらでご覧いただけます。http://www.iichi.com/listing/item/555198 http://www.oguchi-kenji.com/lamp-9.html#2015.5.6.akai.lamp |
2015年3月22日 取り付け金具制作 |
友人からの依頼で取り付け金具を制作しました。 物を置く台ですがなんと言う名称か分かりません しかし素晴らしい仕事であることは一目で分かります。 |
依頼では長押(なげし)に取り付けたいとの事。 素晴らしい仕事には敬意をこめて慎重に、 まずは、厚紙で模型を作りバランスを見ます。 |
素材は1mm厚の真ちゅう板を選びました。 きれいな角度で曲げる必要がありますが それに適した道具はありません、すべて手作業 です。 |
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折り曲げ線に沿って引っ掻き、ある程度の 溝を彫り手で軽く曲げられるくらいになるまで ヤスリで角度をつけて行きます。 |
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削って薄くなった角をロウ付けして強度をつけます。 |
真ちゅうに着色して取り付け金具の完成です。 | |
長押は角度があり先端を広げました、 取り付けたイメージです。 |
この作品は、松本民芸家具の職人さんの手によるものと聞きますが、見ていて惚れぼれする仕事です。 ものつくりの技術とセンスのお手本が金具により実用としても陽の目を見ることとなりました。 ※非売品 |