小口研治のものつくり雑記15  2018年11月10日  土蔵解体

 土蔵    作品の撮影でしばしばバックの風景に使わせていただいた

  お隣の土蔵が取り壊されることになりました。あまりにも長い

  間見慣れていた景色だけに残念な思いでいっぱいです。

  あまり古いものではないようですが、たぶん昭和初期のものと

  思われます、屋根などのメンテナンスも行われておりなかなか

  立派なお蔵と見ておりました。
 土蔵解体    「もったいない」けど仕方のないこと、せめて

  土蔵がどのような作りになっているのかしっかりと

  記憶に留めておきたいと思います。何よりこれから

  の時代、もうこのようなものは作ることは不可能

  なのです、壁の素材、職人さんなど…。

  屋根瓦が外され屋根が重機で外されて行きます。

  屋根は「置き屋根」で乗っかっているだけです。
 置き屋根    置き屋根が外され漆喰壁で覆われた天井。
土壁    壁板を外すと以外にも漆喰壁はなく土壁です。
土壁はがし    土壁を重機で剥がして行きますが凄まじい

   土埃、放水も大して効き目無し。
土蔵木部   土壁を剥がすと重厚な木の構造が現れました。

  チョット重機が当たっただけでグラグラします。

  耐震を考慮した斜交いなどは見られません。

  たぶん、土壁の中に大量に使用していた荒縄が

  その役目をしているのか?などと想像しました。
構造材    内部の構造材です。自然の曲がりを活かした

   極太の梁が見事です。
土蔵解体    壁板は5cm厚、構造材と共に全て

  廃棄との事です。昨今の廃棄物事情で

  全て素材別に丁寧に分別しての作業

  です。
解体分別作業    解体作業も終盤、最後の壁土も可能な限り

  荒縄など取り除き分別作業も大変です。

  聞けば、しっかりと分別しないと廃棄費用が

  かさみ割に合わないとの事でした。
   土蔵の解体を見ていて、そう言えばお蔵には立派な戸があるはず!

作業員の方に聞けば壊して廃棄するだけですと、いただけませんか?

~いいよ~!てなわけで、我が家の玄関に鎮座する事になりました。

そう言えば、先に亡くなられた女優の樹木希林さんの自宅の玄関ドア

はこの土蔵の扉が使われていて流石の雰囲気を醸し出していました。
 土蔵の扉
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