2014年9月26~28日 槍ヶ岳ガイド |
今年5回目の槍ヶ岳ガイドです、悪夢のような8月の天気とは打って変わって素晴らしい天気の三日間でした。横尾から50分、槍見河原から遠望する槍ヶ岳です。 槍見河原とありますがなかなかガスがかかっていたりして見える事はまれです、今回はクリヤーな姿で早くおいでと手招きしているようです。 |
槍沢ロッヂから40分、ババ平から 大曲方向の岩壁の紅葉です。 |
槍沢錦秋。今年は夏の天候不順で紅葉は余り期待していませんでしたがナナカマドなどの赤の発色が良くて、圧倒的な色彩美を堪能しました。 |
こんな紅葉も見逃せません ♡ |
優しい色合いのコメススキの紅葉、ステンドグラスの素材色の参考になります。 |
ほぼ予定時刻に槍ヶ岳山荘に到着、準備をして穂先へ、登りはじめてしばらくした所で携帯に御嶽山噴火の一報がありました。 その時点では雲に隠れて見る事はできませんでしたが、次第にくもが下がり噴煙が高く上がって異様なもの見ている感じです。 今年は御嶽山には2回登って小さなガスの吹きだしにも怖さを覚えました。現在ニュースで伝えられる限りでは多くの犠牲者が 出ているもようです。亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈り致します。 2014年7月3日の御嶽山の様子はこちら。 |
槍ヶ岳山頂3180m 余り込み合うことなく穏やかな 山頂を堪能しました。 |
まるで天空の城のような槍ヶ岳山荘。 |
穂高連峰を覆う滝雲。 |
28日順調に下山、お天気の良い日には 槍沢ロッヂに設置してある望遠鏡から穂先を 見る事が出来ます。 |
2014年9月18~21日 荒川三山ガイド |
秋の荒川三山を歩きました。 それにしても遠い、塩尻から中央道~国道52号~新東名~ と乗り継ぎ、静岡からさらに2時間余り奥の畑薙ダムのバス停 まで深夜の移動4時間20分、昼間ではどのくらいかかるのか? 荒川三山とは荒川前岳、中岳、東岳(悪沢岳)の総称です。 初日、長いアプローチに南アルプスの奥深さを感じながら 椹島から千枚小屋をめざします、眺望の望めない長い樹林帯を ひたすら登り夕食前のビールに間に合ったようです。 |
9月19日朝、 あいにく日の出の位置に雲がかかり残念でしたが雲海と赤く焼けた雲の美しさは山ならではの景色でしょう。 |
千枚岳から東岳(悪沢岳)へ、それなりに 緊張する岩場もあり楽しい稜線歩きです。 |
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岩に張り付いたウラシマツツジの紅葉。 常緑のハイマツとのコントラストが美しく 夏の花と違う趣が楽しめます。 |
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明日の目標、赤石岳を眺めながら稜線を中岳へ。 |
草紅葉と富士山、 荒川三山の周回コースは次々変わる富士山の姿を楽しめます。 |
見事な盆栽、凄まじい生命力です。 矮小低木のガンコウラン。 |
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めずらしくたわわに実ったガンコウランの実。 独特な風味と微かな甘味があり、大粒の実は 美味しいです。赤く紅葉したウラシマツツジも 黒く熟した実をつけていましたがこちらは 不味く食べられません。 |
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これは何?ミヤママンネングサの種かな? 花の終わった秋の楽しい謎解きです。 |
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岩場に這うレンゲイワヤナギの黄葉。 草のように見えるグリーンシーズン、落葉すると 樹木として、柳の幹を見ることが出来ます。 |
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春のレンゲイワヤナギです、ネコヤナギのような 芽吹きが見られます。(槍ヶ岳6月) |
眼下に見えて来た荒川小屋と小赤石岳、見えてからがこれまた遠いこと (-"-) |
13時40分荒川小屋着、ビールタイムたっぷり。 今回お世話になった各山小屋は東海ホレストが 運営しており清潔で食事も美味しく快適そのもの でした。 |
ひとくちに紅葉と言ってもそれぞれ。 なんと優しい色の紅葉、オトギリソウが 微妙なピンクに色づきました。 |
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これも紅葉、葉先からグラデーションに 色づいています、イネ科の紅葉もなかなか なもんです。 |
安定したお天気、お湯を沸かして昼食タイム、今年は夏がなかった分ゆっくり山を楽しみます。 |
途中見かけた不思議な白い葉。 シラビソの葉が面白い形に巻いて いました。 |
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なぜ?このような動きをするのか、理由は あるはずです、中に虫がいる様子はありません でしたが、造形的な興味だけでシャッターを 切りました。 |
13時30分赤石小屋着 稜線は風が強くて寒さに耐えながら赤石岳山頂を 踏みましたが降り斜面は穏やかで快適でした。 明日はひたすら椹島に降るだけです。 皆様お疲れ様でした。 |