小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記2  2016年5月08日 乗鞍岳BCスキー(2)

 山桜と剣ヶ峰    全国的なドピーカン予報に誘われ、先週に

  続いて乗鞍に出かけました。山桜も見ごろな

  観光センター前バス停から望む乗鞍岳山頂
 屋根坂口   取り付きの屋根坂口、強烈な日差しで

  準備をしていても汗ばむ陽気になりました。
大雪渓口   屋根坂を登り切ると大雪渓口下の平坦な斜面の

  登りが続き一息です。雪が消えるとこの一帯は

  幾筋もの沢とハイマツ帯が現れ立ち入ることは

  出来ません。
   乗鞍岳の春山スキーマップです。自然保護を目的に立ち入りが制限されている区域があります。特にライチョウの生息域でもあり

滑降には注意が必要です。ライチョウを見かけても驚かせなければ1mくらい近づいても人間を恐れません、人が入ることによって

天敵であるキツネやテン、オコジョなどが近寄らずまもられているという側面もあるようですが、このような好天では上昇気流に乗って

くる猛禽類の標的になるのでライチョウは隠れて出て来ません。
乗鞍春山スキーマップ の
   本日のハイクアップと滑降ラインです、画像で見る限りでは平坦な斜面に見えますが急なところでは30度を超える部分もあり

ひとたび寒気が入り冷たい風が叩きつければみるみる雪面は氷化して真冬より厄介な斜面に豹変するのです。
 ハイクアップ、滑降ライン
 大雪渓付近のハイクアップ    乗鞍岳のシンボルコロナ観測所のドームを横目に

  雪たっぷりの大雪渓の急斜面のハイクアップです。

 稜線真知    今日は身内のアルペンスキーヤーと高度の共有です。

  あくまでも滑りにこだわりアルペンレース仕様を担ぎ上げ

  るのです。
 加賀白山遠望   加賀白山遠望
   思い々のスタイルで稜線に向lってハイクアップ、後方、左の赤い屋根が東大宇宙線研究所、右が肩の小屋
 ハイクアップ
 剣ヶ峰山頂    やったー!剣ヶ峰頂上。3026m

  こちら長野県側は「乗鞍神社」、岐阜県側は

  「本宮神社奥宮」が背中合わせに鎮座して

  います。
 31年前    乗鞍春山スキーバスの運行とBC(バックカントリー)

  スキー、スノーボードの人気で初夏の白馬岳大雪渓の

  ような人出になっています。31年前初めてアルペンの

  スキー板を担ぎ上げた乗鞍岳山頂。



  1985年4月14日剣ヶ峰頂上、人影なし。
 ドロップイン    頂上よりドロップイン。

  この一瞬のために掻いた汗も

  無駄でありません。
山頂直下    部分的にクラストしていますが快適!
         剣ヶ峰〜蚕玉岳のコルからアルペンレーサーのドロップイン、一枚の広大なバーンに滑りこみます。
 蚕玉岳のコル      稜線直下の滑降
 稜線からの急斜面を堪能して夏の車道付近を下れば穏やか斜面が続き快適な滑りを楽しめます。
 大斜面

               小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記2  2016年5月05日 乗鞍岳BCスキー(1)

   乗鞍岳春山スキーバスの運行が始まり友人Mと出かけました。今年は全国的な雪不足でゲレンデの春スキーは全滅です。    

勢い、雪のあるBCエリアにお客様が集中してにぎやかな連休となったようです。乗鞍岳もツアーコースの通過は厳しい      

とのことで、乗鞍高原〜位ヶ原山荘間は往復のバス利用となりました。天気予報はドピーカンの晴れ予報、期待できそうです。
 1985年4月14日乗鞍岳山頂
   今日のパートナーは31年前の春、初めて乗鞍岳山頂に

  スキーを担ぎあげ、以後数々の山行を共にしたM氏です。

  当時は、まだスキー滑降を目的に登る人はまれな時代で

  人影もなく静かな山でした。

  
1985年4月14日 乗鞍岳剣ヶ峰山頂
  撮影M氏
位ヶ原山荘前
         位ヶ原山荘前の人混み
 屋根坂のハイクアップ    位ヶ原山荘から取り付きまで80m余り車道を歩き

  通称「屋根坂」の登りを思い々のスタイルでハイクアップ。

  スキー、スノーボード、登山、アルペンスキー

  雪見客など楽しみ方も様々です。
 大雪渓口    予報に反して雲が取れず、稜線は冬に逆戻り

  雪面は冷たい風がたたきつけられ見る々氷化して

  シールも効かなくなりました。頂上はあきらめて

  視界のないガスの中を慎重に滑り下り大雪渓口

  で休憩。
位ヶ原滑降    雲は取れないながらも高度を落とすにつれ

  視界もあり快適なスキー滑降が楽しめました。
屋根坂下部    稜線まで2時間余りのハイクアップも

  下りは30分、もう屋根坂です。
 屋根坂終了点    あっという間に終了点。

  位ヶ原山荘発1時30分のバスで下山

  友人Mは富士山滑降へ転戦、

  今日は明るい内のビールがうまそうです。

               山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記2  2016年5月07日  春の色

 春の花   春は色の季節

  4月12日我が家の庭にも春の色が

  訪れました、野山の花の名前は多少

  分かるつもりですが庭の花(園芸種)

  はさっぱりわかりません。
 冬の葉   年が明けてまだ地面が凍り霜柱を

  見かける頃気が付くと岩の穴に根付いた

  イワタバコの葉の塊りが成長していました。

  1月〜3月頃。
イワタバコ   4月14日気温も上がり葉らしい形になってきました。
イワタバコの葉    5月07日

  昨年根元に土を足したせいか今年は

  勢いよく伸びて来ました。ピンクの花が

  がよく映えそうな鮮やかなグリーンです。
 コシアブラの新芽   4月20日

  我が家の裏山とも言える霧訪山に登りました。

  山菜で人気のコシアブラの新芽もまだ固いまま。
 クロモジの花   日当たりの良い斜面にクロモジの花が咲いて

  います。数年前細い枝を数本いただきウォッカの

  ビンに漬け込みました、3年もたつとクロモジ油の

  香が豊かなお酒に仕上がりました。
カタクリ   霧訪山に登る登山口はいくつかありますが

  比較的登りやすい善知鳥峠からのアプローチ

  を選びました。途中の稜線の大芝山のカタクリの

  群生が例年見事ですがまだ咲きはじめといった

  ところでした。
カタクリの花と葉   迷彩模様の葉とくるっとまくれ上がるような

  花びらが特徴的なカタクリ。
ヤマエンゴサク   カタクリと同じ環境を好むのでしょうか

  ヤマエンゴサクのブルーが目を引きます。
 カタクリの蕾と春の色コラボレーション
 カタクリとヤマエンゴサク
 オキナグサ   霧訪山(1305m)

  山頂に植えられていたオキナグサ。
 霧訪山山頂のオキナグサ   かっては普通に見られたと聞きますが

  今は絶え人手によって見ることができます。
 以下の写真は自然の美観、環境を損なうという意味でUPしました。
 PEテープの残骸                 PEテープの劣化
 ポリエチレンテープの劣化    大芝山〜霧訪山で見かけた風景です。

   樹々の幹や枝に絡まりついたPEテープの

   劣化したものです、もともとはマツタケ山の

   入山規制のために設置したものが分解せず

   無残な景観になすすべもなく残っていました。

   里山でよく見かけますが、ほかの方法が

   ないものでしょうか。
 美観と環境を損なうもの  
 大芝山の径   穏やかな大芝山の稜線の径。

  あと数日でカタクリの大群落の

  が見ごろとなります。(4/20)
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