山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記b28山日記山岳ガイドの山日記2  2017年1月〜2月 スキーインストラクターと休日
   冬のスキーインストラクターは12月の志賀高原スキー場に始まり、木曽やぶはら高原スキー場等で小、中、高校生を対象とした

スキー教室が1月2月と開かれインストラクターとして参加しました。修学旅行の一コマとしての教室から3泊4日の本格的な

スキー講習会まで様々ですが、九州や四国からお越しになる皆さまはスキーの経験がなくゼロからのスタートで、最初の一歩が

なかなか大変な仕事となります。それでも、リフトに乗れるようになり思うように曲がれるようになって「チョー楽しい〜!」

なんて声が聞こえてくればとそれなりに嬉しくなり趣味と実益をかねたやりがいを感じるのです。
 やぶはら高原スキー場インストラクター
 新雪バーン    学校のスキー教室は教育的なスケジュールから

  3月は休業でプライベートな時間が取れる時期ですが

  複数の決算の重なる悩ましい時期でもありなかなか

  思うにまかせません。それでもお天気をみてパウダー

  探しに出かけました。早起きできなければほぼパウダー

  は食いつくされゲレンデの端のわずかな新雪を攻めて

  お!いいじゃん〜といい気分ですが、リフトのおじさんに

  叱られました、リフト下は滑らないように!! ('_')
   晴れ渡ったた木曽やぶはら高原スキー場。歴史があるスキー場で、自然の地形を活かし変化のあるゲレンデのレイアウトになっています。

未圧雪部分も多くあり降雪後はパウダーを楽しむことができます。ゲレンデトップからハイクアップすればバックカントリースキーも山と滑降

のスキルが有れば十分楽しむことができます。                                  
 過去の「やぶはらBC」はこちら。
 やぶはら高原スキー場ゲレンデ上部

                    山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記b28山日記山岳ガイドの山日記2  2016年12月 スキーイントラin志賀高原

 志賀高原スキー教室   スノーシーズン、始まりは志賀高原から。

 この時期積雪状況は微妙なものでまだオープン前の

 スキー場も多く滑ることのできるゲレンデは限られています。


  ※ 画像は昨年のものです。
 熊の湯スキー場    雪景色を見る機会のない九州など暖かい地域から

  修学旅行を兼ねたスキー教室が多く、400人〜600人

  といった規模で訪れます。当然スキーの経験のない中学生

  高校生をゼロから滑れるまでに2〜3日でレッスンをしなければ

  なりません。インストラクターもそれなりに大変です。
   志賀高原は積雪量も多いスキー場ですが、それ故にに人口降雪の設備が無いゲレンデも多く

降雪が遅くなると予定していたレッスンは滑走可能なゲレンデに集中します、400人、300人

200人と集まる訳ですから現場は凄まじい景色となります。それでも大きな事故もなく滑れるように

なってレッスンが終了すればそれなりに満足、満足なのです。
 志賀高原スキーインストラクター

                    山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記b28山日記山岳ガイドの山日記2  2016年12月10日〜11日  越前 法恩寺山

   毎年恒例となった「ハイカイの会」の忘年会山行です。登山口となる平泉寺白山神社は白山信仰の越前側の拠点として

中世には平泉寺六千坊と称され、戦国時代には20万人の僧兵を動員できるほどの北陸の一大勢力を誇っていたようです。

天正2年、一向一揆との戦いで敗れその大伽藍が全山焼失し、その後、境内の主要部分は復興されましたが僧房などは

土に埋もれ、今は只々1300年の歴史を思わせる静かな佇まいとして訪れる人も風情の石段を一歩々踏みしめるのです。
 法恩寺
 苔寺    作家の司馬遼太郎が「京都の苔寺の苔など、

  この境内に広がる苔の規模と質から見れば笑止

  なほど」と絶賛した平泉寺白山神社の苔はそれほど

  美しいのです。苔とともに境内の石畳も見事で

  平泉寺のかっての隆盛を今に伝えています。

  石は九頭竜川の河川敷から僧侶が運んできた

  もの。拝殿へ続く参道を分けしばらくは穏やかな

  境内を風情に合わない色彩の一団が進みます。
 急登    三宮裏手を起点に最後の祠を過ぎれば

  いきなりの急登です、しかもストレートで

  落ち葉の下は粘土質の滑りやすい土が

  厄介です。雪もちらついてきました。 
   この時期の山行は微妙です、その年の積雪の時期と量によって大いに影響を被ります。

下の写真は2009年12月です、余りの積雪の多さに途中で敗退した年です。
 法恩寺参道             ラッセル
 越前禅定道   一旦、急登が終わり平坦な登山道になりました。
 ヒラタケ    針葉樹林帯を抜けるとミズナラなどの広葉樹帯が広がり

  落葉後の明るい登山道となります。ナラの樹にヒラタケが

  生えています、夕食の食材にゲット。
   良いサイズのヒラタケですが高い位置のものは取れません。
 キノコ取り        ヒラタケ
 ナメコ    なんとラッキーな事に「ナメコ」が顔を出していました。
 天然ナメコ    ほぼカチカチに凍っていますが日差しで溶けると

  少しずつ生長するようです。
 ラッセル    雪が遅かったり少なかったりのここ数年ですが

  北陸の雪は半端ではありません、雪の重みで枝が

  倒れ登山道を塞ぎさらに強烈なラッセルを強いられる

  手強い冬山と変身するのです、とてもキノコどころ

  ではありません。

                    2009年12月19日
 藪漕ぎ   雪が少なくても藪漕ぎ、楽ではありません。
 本来は雪に埋もれて春までの長い眠りにつくはずが暖かい日差しを受け生長しています。
 ナメコ大株
 冬景色   少し冬らしい景色が広がって雪の感触が心地良し。
 キノコ鍋    夕食は現地調達「山の幸鍋」で決まり!

  ヒラタケ、ナメコに松本一本ねぎ、これで

  旨くないはずありません。
 法恩寺山   何故か毎年恒例とは言え山頂を踏まないのです?
 三頭山分岐   三頭山分岐にて休憩
法恩寺参道    今年も無事終了しました。

  皆さまお疲れ様でした。来年もよろしくお願いします。
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