山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山岳ガイドの山日記c10山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記3  2018年5月27日 乗鞍バックカントリースキー

  日頃はポールをかいくぐってスピードを追及しているスキーチーム、今日は練習拠点でもある

乗鞍高原、夏の大雪渓からさらに山頂へ挑戦との事で一日お付き合いをしました。
 乗鞍バックカントリースキー
 ショートロープで稜線へ    大雪渓から稜線までの急斜面、小学6年生の

  Mちゃんにはスノーシューが合わず、ツボ足

  にショートロープで頑張りました。
 稜線より蚕玉岳、乗鞍岳山頂   今シーズンは異常なくらい残雪が少なくて

  雪解けが一ヶ月早いと言われています。

  稜線は頂上まで雪は切れ々でした。

  蚕玉岳と奥は乗鞍岳山頂。
蚕玉岳山頂へ   もう少しで蚕玉岳、頑張りました。

  先行グループは乗鞍岳山頂往復へ、

  降りのスキーは皆さんさすがの足前で

  あっという間に位ヶ原山荘へ、3時30分

  の最終バスに余裕で間に合いました。

  皆さまお疲れ様でした。

                               山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山岳ガイドの山日記c10山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記3  2018年5月21日 別山 チブリ尾根

   今年の白山は残雪が多く登山口である別当出会いまでのゲートが開かないとの情報で、

お隣の別山に出かけました、まだ残雪が多くチブリ尾根避難小屋が目標です。
 ザゼンソウ    白山登山口の市ノ瀬駐車場から治山用の

  林道をたどりチブリ尾根の取り付きへ。

  ブナやトチノキの見事な巨木が生いしげる

  雪解け直後の登山道わきに新しい芽吹きが

  鮮やかでした。


  暗紫色の仏炎苞が個性的なザゼンソウ

  自ら30度程度発熱して雪を融かしながら

  発芽すると言われています。
 ザゼンソウの花    仏炎苞の中に花があります。
ハクサンマイマイ    かたつむりの仲間、この辺でよく見かける

  ハクサンマイマイは右巻きです。
 ザゼンソウ撮影    雪解け直後の山は一斉に芽吹きが

  始まり写真を取り始めたらなかなか

  前に進みません、もう頂上は無理!
 チブリ尾根から白山    チブリ尾根からの白山、かなりの

   残雪が残っています。
ブナの林    北陸の多雪を味方に居場所を

   確保したブナの純林です。
 ミネザクラが満開
 ミネザクラ
 チブリ尾根から避難小屋   ブナの樹林帯を抜け尾根の先に

  「チブリ尾根避難小屋」が見えます。
 チブリ尾根避難小屋    清潔で快適な避難小屋です。
 マンサク    ちょっと見過ごしてしまいそうな

   マンサク 、まず咲くが語源とか?
 コシアブラ    人気の山菜コシアブラ
タムシバの蕾    覆われていた毛皮を脱いだ

   タムシバの蕾。
タムシバ    ちょっと頼りないタムシバの花

  遠目に見ると木の枝にティッシュ

  ペーパーが引っかかっているように

  見えるのは私だけでしょうか?
 タムシバの雄蕊雌蕊、柔らかい花びらでちょっと失礼しないと中々見えません。
 タムシバの雄しべ雌しべ

               山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山岳ガイドの山日記c10山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記3  2018年5月3日  クマガイソウ (熊谷草)

 アツモリソウ花芽    春の訪れは庭の草木の芽吹きとともに

  自然からのお知らせをいただいている、

  そのように感じると来る季節のために

  心の準備をするのです。

  環境を選ぶ「クマガイソウ」が我が家の

  庭に根付き花芽を付けました。 

  
                   4月23日
 アツモリソウ開花前    もう少しで開花、  4月28日
 アツモリソウの花    絶滅の危惧種となった「アツモリソウ」と

  ともに山野では見られなくなった「クマガイソウ」

  昔は杉林の林床などで見られたようです。

  それでもこの近辺の環境が合うのか庭の

  片隅で群生を見ることがあり大切にされて

  いるようです。          4月29日
   特徴の際立つ花弁は虫媒花なので虫が入りやすい構造に進化して「唇弁」といいます、これなら虫も暖かく長く滞在できますね。

ともにラン科のアツモリソウは平敦盛にちなみ、クマガイソウは熊谷直美が馬上で背負ったホロ(母衣)にたとえたとされます。
 アツモリソウ唇弁

               山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山岳ガイドの山日記c10山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記3  2018年4月4日~5日  昼闇山BC

新潟県糸魚川市から頸城山塊に位置する昼闇山(ひるくらやま)にバックカントリースキーに出かけました。 
 頸城山塊、昼闇山
 アケビ平    焼山温泉からハイクアップ開始

  杉の人口林をひたすら登り昼闇谷

  を目指します。
 阿弥陀山、烏帽子岳    昼闇谷出会、正面に阿弥陀山と

  烏帽子岳が鮮やかに荒々しい姿を

  現しました。
昼闇谷    昼闇谷を渡り北尾根に取り付き

  たい所ですが残雪が少なく登りが

  きつそうなので素直に谷を進む

  ことにしました。
 カール状に広がる昼闇山全景、中央がピークとなります。
 昼闇カール
 北尾根    北尾根に取り付き高度上げますが

  出発時間が遅く適当な滑降ポイントを

  探してハイクアップは終了します。
 あちこちから落ちている雪崩のデブリを避けドロップイン。
 ドロップイン
日本ばなれしたカール底からの絶景です。 
 昼闇全景
 糸魚川あやふ野    下山して笹倉温泉で汗を流し

  糸魚川市街の居酒屋で乾杯!

  海の幸と地酒が旨い。
 昼闇谷ハイクアップ    翌5日、再び同ルートをハイクアップ。

  朝方悪かった天気も回復して素晴らしい

  スキー日和となりました、が、イマイチ

  調子の上がらない私を後目に同行の

  Mさんはガシガシ登っていきます。
稜線直下からややクラストした斜面を滑るMさん。 
 稜線直下
 私もドロップイン、「落ちていく」この瞬間がたまりません!
 ドロップイン
 目いっぱい水分を含んだ重たい雪、上体を振り回すようにしてターンを決めます。
 悪雪ターン
 ゲレンデでは味わえない雪質、慣れたMさん上手いもんです。
 昼闇滑降
 どこを滑っても素晴らしい斜面が広がる昼闇山、是非パウダーシーズンに訪れるたいものです。
 シュプール

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