2017年8月11日〜13日 白馬縦走 ガイド |
8月11日 猿倉より入山〜白馬鑓温泉小屋 泊 8月12日 白馬鑓ヶ岳〜白馬山荘 泊 8月13日 白馬岳〜栂池へ下山 の予定で先ずは白馬鑓温泉小屋を目指します。 |
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今年はどこも残雪が多く雪渓のトラバースと 落石に要注意、気を抜けません。 |
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雪渓の状態をみて安全な部分にベンガラで ルートを示してあり踏み跡をたどれば問題あり ませんが、気温が下がり硬い雪面になると アイゼンが必要になります。 |
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白馬鑓ヶ岳山頂直下から落ちる中央ルンゼ、 出口付近の雪渓を通過します、残念ながら 上部はガスで見えません。 |
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うねるように残る雪渓、通常ルートを外れ 足場の危うい残雪期の踏み跡程度の登山道 を辿ります、もう少しで温泉小屋! |
二日目 雨の中温泉小屋を後に稜線を目標に 出発。滑る岩場の通過はショートロープで安全を 確保しました。 |
クサリ場を通過して大出原の下部にさしかかった辺りで白馬鑓ヶ岳山頂方向に鋭い雷鳴があり稜線近くまで登っていた数パーティーが 前進を諦めて下山して行きました。私たちはしばらく様子見の待機、結果この先稜線まで1時間半雷雲は移動するだろうとの判断で 登山を再会しました。寒気が入った時の冷たい風も徐々に暖かい風に変わり杓子岳を越え丸山辺りでは一気にお天気の回復が見られ 素晴らしい景色を堪能することができました。難しい判断で中止を選択したパーティーもまた良い判断をしたと思います。 |
リンネソウ、久しぶりに出会いました。 分類学の基礎を築いたカール.フォン.リンネの 愛した花で、学名も自らの名前を付けたほどです。 ハイマツの下に生え、茎が二股にわかれて花を つけるので別名メオトバナ(夫婦花)と呼ばれています。 |
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最高のお天気となり快適な稜線歩きです。 | |
世の中良いことばかりではありません。 白馬乗鞍岳からの下りは雪渓あり、滑る 岩ゴロの登山道にうんざりしながらも無事 栂池ヒュッテに到着出来ました。 3日間お疲れ様、そしてありがとうございました。 |
2017年8月4日〜7日 雲ノ平 ガイド |
飛騨山脈の最深部に位置する雲ノ平から鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳を縦走しました。登山口は最短ルートとなる折立です。 太郎平から薬師沢小屋に下る途中でキヌガサソウを見かけました、花の時期は終わり本来白い花びらが紫色に変色しています。 |
オオレイジンソウ 半日陰地を好むキンポウゲ科トリカブト属 雅楽の玲人がかぶる冠が名前の由来です。 |
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初日は太郎平を越え黒部川と薬師沢の出会い、薬師沢小屋まで下ります。 昔、この小屋は岩魚漁師の燻製小屋としてあったそうです。 |
二日目、薬師沢小屋を後に黒部川に架かる吊り橋 を渡り雲ノ平に向かいます。 |
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今回のコースの難所、雲の平への登りです。 樹林帯の乾燥しない岩ゴロの急登が続き よく滑るので気を抜けません。 |
雲上の楽園と表現される雲ノ平に建つ雲ノ平山荘、今回は鷲羽岳を越え三俣山荘まで足を延ばします。 |
三俣山荘の朝、遠望する槍ヶ岳と変化する表情が美しいひつじ雲。 |
岩とグリーン、残雪のコントラストが鮮やかな 三俣蓮華岳〜双六岳の稜線。 |
鏡平山荘の朝、槍ヶ岳西鎌尾根のシルエットと上空に見事に焼けた雲が鮮やかに浮かび上がりました。最終日新穂高温泉へ下山します。 |
2017年7月31日〜8月2日 光岳〜聖岳 |
7月31日南アルプス最南端に位置する光岳から 聖岳の縦走に出かけました。ゲートから1時間20分 林道を歩きようやく易老渡の登山口、橋を渡れば いきなりの急登、長〜い尾根の始まりです。 |
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光岳小屋の手前20分水場で喉を潤し。小屋では 水がないのでテン泊炊事用の水をたっぷり確保して テント場に向かいます。 |
光岳周辺の稜線に見られる「亀甲状土」 | |
光小屋着、 |
光小屋から光岳(2592m)を経て光石へ、光岳の名前の由来となった石灰岩、白く良く目立った岩が印象的でした。 |
南アルプス南部から眺める富士山、やはり美しいシルエットです。 |
目の前迫った茶臼岳、地図上にお花畑とある 木道も鹿の食害で花は見当たりません、 南アルプス南部のお花畑は全滅です。 |
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今年2回目の茶臼岳山頂 |
8月2日聖平小屋のテン場から薊畑分岐にザックをデポして聖岳にピストンします、準備中の一瞬ガスの向こうから太陽が上りました。 |
小聖岳(2662m) |
聖岳(3013m) 南アルプスの主脈、南端近くに そびえる日本最南の3000m峰です。 奥聖岳のお花畑、朝露をまとったチングルマ の綿毛、様々な表情はよい被写体となります。 |