山岳ガイドの山日記c6山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記山日記3  2017年8月18日〜20日  奥穂高岳吊り尾根 ガイド

 奥穂高岳クサリ場    初日はさんざん雨に打たれてびしょ濡れ

  状態で涸沢小屋に駆け込みました。

  予想通り乾燥室はいっぱいでとても乾きを

  期待できません。濡れたウエアを絞り、再び

  着てもう「着干し」しかありません。もっとも

  テント泊では当たり前で朝までにはほぼ

  乾きます。よく飲んで食べれば体温も上がり

  効果的!二日目、強い雨の中ザイテン

  グラードを登り穂高岳山荘へ、心配した雷雲

  もなくお天気は回復の予報です。
 奥穂高岳山頂    奥穂高岳(3190m) 全員登頂

  360度ぐるり遠望を堪能しました。
 吊り尾根    風もなく穏やかなな稜線歩きとなりました。
 吊り尾根岩場    足場を探しながらやや緊張する場面です。
 紀美子平から前穂高岳    高度感のある紀美子平から空身で

  前穂高岳のピストン、お天気最高の

  一日となり皆さま大満足の様子です。
 スタッフ    たまにはスタッフも (^^)v
 前穂高岳下山    前穂高岳も無事登頂、さあこれから岳沢への

  長〜い下りの始まりです。紀美子平〜岳沢は

  急斜面の尾根を下りますが事故も多く最後まで

  気を抜くことはできません。昨年は岳沢小屋

  の予約が取れずなんと吊り尾根一泊のハード

  スケジュールでした。
   見事に焼けたピンクの空、ビールが旨い!
ピンクに焼けた空 
   暮れ行く岳沢、明日は上高地に下山して汗を流し終了です。
 岳沢小屋より焼けた空

                     山岳ガイドの山日記c6山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記山日記3  2017年8月18日〜20日  光岳〜聖岳 ガイド

   8月17日南信州 遠山郷「高原ロッジ下栗」でお客様と合流しました。下栗の里は日本のチロルとも表現されるほどの高地、

標高800m〜1000mに位置する天空の里です。翌日タクシーで登山口となる易老渡に移動、タクシーの運転手さんに登山口

からしばらくは「ヤマビル」がいるから気をつけてのアドバイスにちょっとひるみましたが、スパッツ等装備して入山しました。
 タマゴタケ    前回登った時には気が付きませんでしたが

  登山道をよく見ながら歩くといるいる!ヤマビルが

  鎌首を上げて足元を狙っています。幸い噛まれる

  被害はありませんでしたが、ちょっと油断している

  隙に登山靴に侵入していてちょっとしたパニックです。

  登山道わきに色鮮やかな「タマゴタケ」が大小顔を

  出していて目を楽しませてくれます。
 笠の開いたタマゴタケ      笠が開いた「タマゴタケ」

    余りにも鮮やかな色合いから、日本では有毒キノコ

    のように誤解されますが、実は無毒であり優秀な

    食用キノコとして人気があるとか!キノコ自体壊れ

    やすいので、ほとんど流通はしていませんが、

    茹でずに焼いたほうが強いうま味 があるそうです。

    しかし!どう見ても食欲はわきませんね。
 スーパースタッフ    光小屋事情

  光小屋は3人以下のパーティーで年齢が55歳以上

  が食事提供の条件です!したがって我らツアーは

  食事に関する一切を持参することになりました。

  水は小屋の手前20分の所の湧水を利用します。

  画像は我らのスーパースタッフ荷物半端ないです。
いなり寿司弁当    光小屋着後、光岳と光岩をピストンしている間に

  明日のお弁当ができています。胡瓜の早漬も。
大型ストーブ     なんと!ガスストーブ3台、大型です ('_')
ちらし寿司1    手早く、ちらし寿司、他にポテトサラダ、味噌汁等

ちらし寿司完成    ちらし寿司完成。
   初日、雨の中の長〜い尾根の登りと、二日目も10時を越える尾根歩きに耐えようやく三日目青空です。

湧き上がるガスに太陽の光が射し込み幻想的な動画を見ているようです。
 日の出
   聖岳山頂(3013m) 左の山が上河内岳、右端が光岳、雲のかかった稜線が昨日歩いたルートです。

三日間ほぼ10時間の行程はアプローチも含め南アルプス最南端の山々は中々歩きごたえがありました。
 光岳〜聖岳稜線
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