山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記2020年8月24日更新山岳ガイドの山日記5  2020年9月16日  茶臼山

 コガラ登山口   秋雨前線が停滞してなかなか快適な登山日和が
 訪れない中、何とか持ちそうな天気予報を頼りに
 塩尻市の最高峰茶臼山に出かけました。
 登山口は旧木曽駒高原スキー場跡、コガラ登山口
 です。
 標識完備   標識はよく整備されて分かりやすい。
注意喚起    登山道を進むと渡る橋の手前に注意喚起の張り紙、
 渡渉となると厄介です、やな予感!
 正沢川通過は結構大変です、詳細は下山にて。
 行者水    正沢川をクリアして行者水で喉を潤し
 これからの長い登りに備えます。
 その名の通りのツクバネソウ(液果)
 ツクバネソウ
 最近のお気に入りシャインマスカットと手作りパック。
 葡萄           葡萄パック
 尾根道   五合目から尾根を辿る。
 道は歩きやすいがともかく長い!

 セリバシオガマ    清楚な白に淡い緑のアクセント
 可憐なセリバシオガマ、北アルプス
 では見かけないシオガマです。
 行程はほぼ樹林帯ですが、九合目を過ぎると時たま展望が開け山座同定タイム。
 山座同定
 茶臼山山頂   茶臼山山頂着
 ゆっくりペースで6時間30分の行程でした。

  
 行者岩   目と鼻の先の行者岩は次回別ルートで。
 木曽駒ケ岳   ガスの合間から木曽駒ケ岳がその
 雄大な姿を現しました。
 この姿を見たら後は手強い下山です。
 赤布   登る時に気になっていた赤布、
 このコースは尾根を辿り、登山道も
 明確です、迷うほうが難しい、
 酷い所は1~2m間隔に赤布が!
 地面にも千切れた赤布(ビニール)
 が散らばって目障りでした。
赤布付けすぎ    赤布は時たま見かけてルートを確認する
 程度が良いのです、世のため人のため、
 自己満足のため、行っているようですが、
 せめて古いものを外して付け替える程度に
 とどめていただきたいものです。
 
 正沢川渡渉点   正沢川渡渉点
 水量以外と多く流れも速い、帰って記録を
 検索したが、パンツ一枚で浅瀬を探して渡った
 が厳しかった、腕力握力があればワイヤーを
 移動、無理とあきらめ福島Bコースへ変更して
 駒ケ岳へ、等々の体験が綴られていました。
 空身の水遊びならともかく、ザックを
 背負って登山靴では見た限り行きも帰りも
 飛び移るには足場が悪すぎる。
  
 ターザンスタイル   「エイ!ヤー」でドボン!びしょ濡れは
 やだな~、と言うことで手持ちのギアを
 利用してターザンスタイルで確実に渡る
 ことにしました。
 飛び移りシステム    スリング120cmでチェストハーネス
 +60cmにカラビナでワイヤーに掛ける。
 7mmの細引きをWでワイヤーに掛け長さ
 を調整して8ノットを作りチェストハーネス
 にカラビナで掛ける、なるべく飛び移る先へ
 ロープとハーネスからのカラビナをセット
 して振られるように飛び移る。
 先に飛び移った人がロープの末端を引き寄せ
 れば完璧!
 ワイヤーにセット    道具は持っているだけではダメで
 こういった所ですぐ出して使える事が
 大事なのです、結果、面白かったね~。
 で済みました。
 ※架かっていたワイヤーが確実であること
  が条件。
 携行ギア類   ちなみに、プライベート山行には
 この程度のギアをザックに忍ばせ
 何かあった時に備えます、立ち枯れの
 木にナメコを発見!役立ちます。
 ガイドのときにはこれにロープ30mが
 加わります。
 豪雨の爪痕   正沢川までの林道、豪雨の爪痕です。
 コガラ登山口着   予想外に良いお天気で充実の1日でした。

              山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記2020年8月24日更新山岳ガイドの山日記5  2020年8月29~30日 西穂独標~焼岳

 西穂独標登り     岐阜県側から湧きあがるガスを横目に
  足場の悪いガレの登り、西穂独標を
  目指します。
 西穂独標    かかっていたガスが薄くなり
  独標上の登山者が見えて来ました。
  頂上ではガスも取れ皆さま大満足!
 西穂~焼岳稜線    二日目、5時出発、割谷山経由で
  焼岳を目指します、足場の悪い
  泥んこ道も続くお天気で歩きやすい
  コンディションです。
 焼岳登り    猛暑の中、焼岳登り!暑い!
焼岳山頂直下    頂上直下コルまでもう少しです。
 焼岳山頂    11時45分焼岳頂上着
 タケシマラン    新中の湯登山口に無事下山、途中で見かけた
  タケシマランが鮮やかな赤いみを付けて
  いました。
  皆さま、お疲れ様でした。

              山岳ガイド山岳ガイド小口研治田村まゆみ山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記2020年8月24日更新山岳ガイドの山日記5  2020年8月11~12日  割谷山

 上高地バスターミナル     コロナ、長雨の影響でともかく運動不足、
  その解消と長らく歩いていない西穂山荘~
  焼岳小屋~上高地のルートに出かけました。
  なんとも閑散とした上高地バスターミナル
  の風景です。
 シナノザサ     久しぶりに見た笹の穴、蛾の幼虫
  「ホソハマキモドキ」が葉が細く巻いて
  いる状態のとき卵管を刺した穴……?
  と言う説があります。
整備された登山道    上高地~西穂山荘間の登山道はよく
  整備されていて歩きやすいです。
  ※ 楽になるわけではありません。
西穂山荘テン場    西穂山荘テン場、事前に予約が必要です。
  13:46着、本日はあと3張りふえて
  13張のテントが並びました。
 西穂山荘テン場13張     12日、ガスがかかりお天気は
  ほぼ絶望的です。
 上高地、焼岳分岐   上高地方面と焼岳への分岐で雨。
ぬかるみの稜線登山道    この稜線ルートは水はけが悪くて
  田んぼのようなぬかるみが続きます、
  前回歩いた印象通り変わっていません。
 火山区域標識    火山活動が衰えない焼岳が近づいて来ました。
 焼岳小屋     割谷山は頂上を巻くルートになっていて
  特に標識もありません、GPSで位置を
  確認して通過、鬱陶しい雨の稜線を抜け
  焼岳小屋に無事到着。
 長い梯子    長い梯子、無ければ通過不能です。
登山口着    着いた~!
  ともかく長い下山ルートです。
上高地バスターミナルに向かう遊歩道にて、食草であるヨツバヒヨドリにとまるアサギマダラ。美しい! 
 アサギマダラ
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