山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記7  2023年10月1日   焼岳

 焼岳ツアー    コロナ禍の2020年西穂~焼岳縦走
  以来の焼岳ツアーです。
 焼岳山頂へ    中の湯登山口から雨模様の空
  の下、ようやく山頂に着きましたが
  相変わらず景色はガスの中です。
焼岳山頂    それでも立派な100名山
  登頂の写真撮影でそれなりの
  満足をして頂けたようです。
山頂直下の岩場通過    頂上の冷たい風に晒され身体が
  冷えない内に下山開始、頂上直下の
  岩場を慎重に通過します。
 中の湯コース紅葉   中の湯登山道の 長い樹林帯を
  抜け解放感あふれる景色、笹の
  グリーンと紅葉のコントラストが
  素晴らしいコースですが、色付き
  はこれからという感じです。

  山のお天気は半分、是非好天の
  景色を味わう機会がありますように。
  皆様お疲れ様でした。

            山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記7  2023年9月22~24日  立山三山

 室堂から一の越へ    霧雨とガスに覆われた立山
  天候の回復を祈りながら
  石畳の参道を一の越へ。
 雷鳥親子    早速雷鳥の親子がお出迎え
  6月に生まれた雛も親鳥と同じ
  くらいに成長しています。
  室堂~一の越の間で二組の
  親子を、雄山~大汝の稜線で
  一羽の雄とラッキーな出会い
  がありました。。
雄山山頂へ登り    登り本番、雄山への急登ですが
  登山道は上りと下りのルートに整備され
  渋滞はかなり緩和されています。
大走りルートを下山    雄山~大汝~富士の折立の
  三山を巡り大走りルートを
  下山します。
 ハイマツとガンコウランのグリーンにチングルマの赤、コントラストが鮮やかな草紅葉。
 草紅葉
 雷鳥沢テン場    雷鳥沢テン場
  カラフルなテント村です。

  今日宿泊する雷鳥沢ヒュッテまで
  もう少し、皆様お疲れ様でした。

            山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記7  2023年9月3日  乗鞍大雪渓清掃活動

 乗鞍大雪渓清掃活動記事    「スキーチーム大門」が企画して
  呼びかけた清掃活動に参加しました。
  思い返せば、初めて乗鞍大雪渓で
  夏スキーを楽しんだのは1979年8月
  まだマイカー規制などなく道路も
  所どころ未舗装の時代でした。
  通り過ぎるマイカーの観光客は
  トイレ脇などにゴミを捨てて山に
  なっていてこれはまずいなと感じ
  始めていた記憶があります。
 大雪渓口から    予め中信森林管理署に入林届を
  提出して当日、管理署のパトロール員の
  アドバイスを受け雪渓に向かいます。
今年の残雪量    今年の大雪渓全景、何と残雪は丸印
  のみ、こんな少ない事は初めてです。
  多い年は10月まで滑ってさらに残雪に
  積もった新雪を滑った事も。
 各ステージへ    道路沿いの通称第一ステージから
  各班に分かれ、上部右の第二ステージ
  正面左の第三ステージに向かいます。
 古いゴミの回収    管理署員のアドバイスの中でも
  初めから想定していた、ビニール、
  ペットボトルなど軽いものはすでに
  風で吹き飛ばされハイマツの中に、
  周りのハイマツ帯は雷鳥の生息地
  なので近づけません、残念ながら
  飛ばされず残ったゴミと多分50年
  以前のまだ環境問題意識の希薄
  だった時代に埋められたびんの破片、
  朽ちかけた缶などの回収作業が
  メインとなりました。
埋められたゴミの回収    大量に埋められたゴミを
  捨てられたスコップで掘り起こし
  回収しました。
総重量149kg    捨てられたスキー板、スコップ他
  総重量149kgのゴミの回収を
  行いました。
  夏スキーが楽しめるこの貴重な
  環境を守る意味でもこれからも
  続けて行こうとの事でした。 

               山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記7  2023年8月30~9月1日  立山

 黒部ダム    久々の黒部ダム、扇沢からの入山は
  仕事以外では確か2回目、観光客で
  賑わっています。
 雷鳥沢キャンプ場    目的は暑い下界を避け雷鳥沢テン場で
  優雅に旨い酒を飲む!宴会突入!
 宴会突入    お盆を過ぎ紅葉のまでの一時期は
  平日に限ればとても静かな山を
  楽しめます。テン場も90張り余りの
  テント組が思い思いの場所で一夜を
  過ごすのです。
天然の保冷    生ハム、タマゴなど生ものや
  ワインは保冷のため川の中に
  沈めておきます。
 剱岳を望む    今回は登山と言うよりも散策気分
  ピークは全てパスして過去に辿った
  ルートを眺めて楽しみました。
 クロマメの実    クロマメの実が沢山ついています。
  今年は豊作?ブルーベリーの仲間で
  とても美味しいのです。
 室堂から55分余りで素晴らしい山岳景観を楽しめる別天地、「雷鳥沢キャンプ場」温泉も利用できて最高です。
 雷鳥沢キャンプ場

                              山岳ガイド小口研治田村まゆみの山日記山岳ガイドの山日記山岳ガイドの山日記7  2023年8月25~27日  奥穂高岳

 ザイテングラード登り    久しぶりの奥穂高岳ガイドです。
  涸沢からまずは急登が続く支尾根を
  意味するザイテングラードの登り、
  事故多発地帯で気を抜けません。
 穂高岳山荘から登り    稜線上のコルに位置する
  穂高岳山荘で休憩した後は
  このルートのハイライトでもある
  プチ岩登りと梯子、クサリ場の
  通過です。
穂高岳山頂    奥穂高岳山頂3190m
  どこから眺めてもすぐ分かる
  槍ヶ岳をはじめ360度の
  絶景にしばし見とれてしまう
  のです。
 南アルプスの北岳3192mを意識して2m石垣を積み増した言われている山頂の祠。
 山頂の祠
 ザイテングラード下り    ザイテングラードの下り
  この一時間ほど前、滑落事故があり
  重症を負った登山者は長野県警の
  ヘリコプターで救助されとようです。
  急傾斜の岩ゴロルートは慎重に
  足場を選び降りるしか安全策は
  ありません。
 本谷から涸沢を生き物のように忍び寄るガス、やがてテン場を覆いつくしました。
 涸沢テン場にガスかかる
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