小口研治田村まゆみの山日記8 山岳ガイドの山日記小口研治田村まゆみの山日記8  2023年12月1日  鉢伏山

 牛伏寺登山口尾根コース    鉢伏山牛伏寺尾根コース登山口
  
 えぐれた登山道    登山口からいきなりの急登です。
  昔、伐採した木を馬で降ろしそれによって
  深くえぐれたと思われる登山道、
  里山にはよく見られます。
  
ぶなの木権現    「ぶなの木権現」
  もう少しで稜線(車道)に出ます。
頂上手前の登山道からやや降りた位置に 「鳴雷神」の碑があります。
 鳴雷神の碑
 鉢伏山は私有地の為現在入山料300円が必要です、「鳴雷神」碑は登山道外なので見学は管理事務所に許可をもらいましょう。
 地理院地図
 鉢伏山山頂    鉢伏山山頂着
 鉢伏山展望台    鉢伏山山頂
  寒い時期にはありがたい
  休憩施設があります。
  使用後要戸締り!
富士山遠望    残念ながら北アルプスは雲の中でしたが
  浅間山、富士山方向の展望はありました。
ツルウメモドキ     唐松も落葉して色彩の乏しい中
  鮮やかな色合いが一際目を引く
  ツルウメモドキの実。
落ち葉    登りは尾根コースで登り
  今回は「ぶなの木権現」分岐の
  谷コースを下山します。
 落ち葉のコース下山    谷に吹き溜まった落ち葉でやや
  不鮮明な部分もありましたが
  素直に下れば問題ありません。
 砂防石積    谷を下ると砂防を目的とした
  石をひき詰めた水路が現れます。
 砂防の石積    明治時代から工事が始められ
  下部には有名なフランス式階段工
  の美しい流路が見られます。
フランス式階段工    このフランス式階段工経由のルートは
  美ヶ原ロングトレイルとなっています。
  明治時代から大正にかけて砂防、水害
  との凄まじい戦いの歴史が身近で見られる
  貴重な場所なのです。

             小口研治田村まゆみの山日記8 山岳ガイドの山日記小口研治田村まゆみの山日記8  2023年11月4日   築山

 築山    築山(つきやま)庭に人口の山をつくる。

  自宅の庭などほとんど興味もなく過ごして
  いたのですが、2年ほど前に余った土を
  庭に盛り上げておいたものを日々目に
  している 内に何となくイメージが湧きあがリ
  かたちにしてみました。調べてみると
  築山とは、室町時代辺りから作庭において
  地形に変化を与え起伏によって庭に
  深みをもたせたとありました。
 二年ほどかけて高さや傾斜を調整して今年芝生を植えてみました。
 高原をイメージした築山
 芝生の築山    先日訪れた鉢伏山や霧ケ峰、
  美ヶ原などの高原をイメージした
  かたちになりました。
  登る山、眺める山、創る山!

             小口研治田村まゆみの山日記8 山岳ガイドの山日記小口研治田村まゆみの山日記8  2023年10月29日  鉢伏山~三峰山

 鉢伏山から美ヶ原ロングトレイル    美ヶ原ロングトレイルの南端
  鉢伏山~三峰山を歩きました。
  トレイル整備事業で整備された
  登山道歩きは快適です。
  本州の真ん中辺りに位置して
  いて、晴れていれば日本アルプス
  をはじめぐるり360度の山岳景観が
  楽しめます。
 オビバヤスデ    歩き出しから気になるものが!
  登山道のいたるところに大量に
  発生したヤスデ(オビバヤスデ)
  ムカデと違い、動きが鈍く毒を
  持たないのですが、ともかく
  見た目が悪く気持ちが悪いのです。
  鉢伏山から三峰山まで絶えること
  なくうごめいていました。
  ※落ち葉や腐葉土に着いた真菌類
   を食べ糞をしてそれが分解し
   自然界の養分となるのでどちらか
   と言えば益虫。
 二つ山   まずは二
  この辺りは特に二ホンジカの
  生息数が多く樹木の多くが
  樹皮の食害で枯れています。
  昔は高山植物のお花畑が
  広がる高原でしたが今は
  味気のない笹に覆われて
  しまいました。
 熊の爪痕     熊の鋭い爪痕がいくつもあり
  昨今の熊の出没情報からして
  遭遇しないことを祈るばかりです。
 セミの抜け殻    こちらはガラス細工のような
  セミの抜け殻です。
 マユミの実    落葉した葉が絨毯のように
  敷き詰められた登山道は
  歩くのには快適です。
  葉が落ちた「マユミ」に残った
  鮮やかなピンクの実、この時期
  には貴重な色彩なのです。
 穏やかアップダウンを幾度かこなし最後の登りです。
 最後の登り
 三峰山山頂    三峰山山頂着
  シーズン最後の山登り、お疲れ様でした。

             小口研治田村まゆみの山日記8 山岳ガイドの山日記小口研治田村まゆみの山日記8  2023年10月25日  上高地散策

 上高地散策、河童橋    前日に明神岳東陵にある
  「ひょうたん池」に登る計画
  をたてましたが、最近の熊
  出没の多さに怯んでしまい
  上高地散策でお茶を濁し
  ました。
 穂高の稜線    上高地河童橋から望む穂高の
  稜線、薄っすらと雪をまとい
  春と並びコントラストが美しい
  秋の絶景です。
記念ショット    一応記念ショット!
 明神~徳沢間散策路脇の古池、池の底から湧き出る水と気泡。
 古池
 計画した「ひょうたん池」はバリエーションルート明神岳東陵の取り付き点です。
 ひょうたん池
 上高地散策    思いがけず上高地散策となりましたが
  大した目的もなくゆっくり歩くのも中々
  いいもんです。

               小口研治田村まゆみの山日記8山岳ガイドの山日記小口研治田村まゆみの山日記8  2023年10月5~6日   八ヶ岳

 美濃戸口、南沢   八ヶ岳を3日間の予定で行者小屋~
  横岳~硫黄岳を計画するも中日5日の
  お天気は雨、6日の回復を期待して
  5日出発で行者小屋でテン泊と決め
  美濃戸口から南沢を登ります。
 八ヶ岳の苔    八ヶ岳特有の美しい苔が登山道脇に
  広がり花の終わった時期それなりに
  楽しめます。樹木や花はともかく苔に
  ついての知識はまったくありません。
 テント泊    行者小屋のテン場着、他テント一張も
  なく第一号、南沢で追い越したフィリピンの
  若い女子4人組が賑やかに隣りに一張
  他本日は3張りのテン場風景です。
  テントに入れば後は食事前の宴会に
  突入です。
地蔵の頭    翌6日、予報では昼前には晴れる!
  を期待して地蔵尾根を登りましたが
  一向に回復の気配なく気温も低くなり
  稜線直下ではインナーにダウンを
  着込みましたが稜線はガスに覆われ
  しかも強風で地蔵の頭で撤退です。
地蔵尾根の紅葉    今年の紅葉は鮮やかさではあまり
  期待出来ませんがそれなり色付いて
  います。
 北沢コース下山    テントを撤収して北沢を下山しましたが
  回復どころか上空に寒気が入り込んだ
  ようで早めの撤退が正解だったようです。
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